「お家でご飯」湘南の海からの“勝負メシ” #うちで過ごそう

思いがけない事態でストレスのたまる日々が続いています。今できることは出歩かずに家にいることです。在宅仕事をしたり時差出勤したりし外出も外食も自粛と我慢です。

毎日の献立も悩みの種、こういう時だから少しでも美味しい「お家でご飯」が食べたい。地元の春の旬な食材で簡単“勝負メシ”作ってみました。

「湘南しらす」3月11日解禁

今年も1〜3月まで禁漁していた湘南しらす漁が解禁になりました。片瀬西浜では海岸から見える近場でシラス漁の船が網を引いています。シラスの群れを囲むように網を入れ、10分ほど曳いて獲る一艘曳操業です。岸から近い漁場で獲り帰港し、加工して、販売まで一貫して生産者の顔が見える地産地消の名物です。

早朝に出漁し10時前に生シラスが、11時頃には釜揚げシラスが直売所の店頭に並び、お昼に飲食店が使用するシラスを間に合わせています。新鮮にこだわることのできる貴重なロケーションに恵まれた湘南では新鮮なシラスが手に入ります。どこの漁港周辺にも「湘南しらす」の旗のあるシラス直売所がいくつもあります。

「旬」を食べることは「江戸っ子が初鰹」を渇望したように、食べる味を超えた「勢い」や「粋」を感じます。こんな時だからこそ、地元の「旬」な食材を使った“ご飯”が食べたい、海の旬を存分に感じて息苦しさを吹き飛ばしたい。

ということで今回は、3月に解禁した「湘南しらす」を使って、免疫力の高まる「勝負メシ」作ってみることにしました。

甘みに唸るウマさ、「食べ物」というよりも「飲み物」に近い

生シラスはイワシの稚魚の丸ごと一匹の刺身と同じです。骨も一緒に食べてしまうのでカルシウムも多く、新鮮なうちに醤油やポン酢と薬味で食べればもう飲み物に近い喉ごしです。白いご飯に載せたり、ビールのアテにしたりとプリプリした味は口の中で溶ける飲み物のような感覚、朝獲れのシラスが食べられる環境に住む贅沢です。皿に盛り付けただけですが手抜きとは言わせない旨さがあります。

しらすとイワシの親子アヒージョは5分でできるメインディッシュ

今が旬の鰯と作ってみました。釜揚げシラスと鰯にオリーブオイルとニンニクがあればあっという間にメインディッシュが出来上がります。シラス料理は玉子との相性が良く、煮えている鍋に割り込みました。生でも食べられる食材ですからあまり火を通しすぎないように、5分もあればバランス抜群の本日の食卓のセンターを飾る一品が出来上がります。家でもスペインのバルの雰囲気が出ます。野菜やエビなどどんな組み合わせでもおいしい。

包丁もまな板もいらない、釜揚げと沖漬けで作る「しらす丼」

白いご飯の上に「釜揚げシラス」と「シラスの沖漬け」をたっぷり。鰹節に薬味の小葱をのせて、2時間ほど醤油に漬けておいた玉子の黄身をトッピングして完成です。包丁もまな板もいらない相模湾のめぐみたっぷりの簡単極上お家ご飯です。「湘南しらす」は売っている時点ですでに完成度が高いので、盛っただけ、載せただけの簡単さです。

最もポピュラーな「釜揚げ」は、生シラスを塩だけで湯がき、網の張った箱に薄く敷いて水分を天日で軽くとばしたものです。「沖漬け」は、船上で獲れた活しらすを一度も氷や水に触れずに漁師が海の上にいる間に特製だれに漬けたもので、相模湾の海風も調味料にしています。両方とも直売所で1パック500円ほどで販売されています。

シラスとたけのこの炊き込みご飯、定番だけれど安定の晩メシ

今が盛期の地元の素材、湘南しらすとたけのこの炊き込みご飯を作りました。孟宗竹の若い目が「たけのこ」ですが、春に土の下から伸びて目を出す強い生命力が感じられます。湘南では3~5月に農家の直売所などでたくさん売られています。

しらすとたらこの絶妙コラボ

しらすにたらこを赤十字のせてみました。期待以上の旨さです。お酒との相性もバッチリ。

いつも歓迎してくれる美味しいお店もテイクアウトやデリバリーをしてくれるかもしれません。笑顔で過ごせればテレビの暗いニュースも吹っ飛びます。よく寝て地元の逸品を美味しく楽しく食べて勢いつけて。#うちで過ごそう!

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