圧倒的に甘くて美味しいフルーツトマトを。「湘南佐藤農園」

小田急善行駅から歩いて10分ほどの湘南佐藤農園では、名物の”フルーツトマト”をはじめ、新鮮で美味しい30品種以上の野菜を多くの方に提供しています。

フルーツトマトをそのまま絞ったトマトジュースは、藤沢駅コンコースにある物産販売店「湘南藤沢スーべニールズ」に陳列されているなど、湘南ではちょっと知られた人気の商品です。

農園主の佐藤智哉さんは藤沢の鵠沼生まれ。就農する以前は一般企業で働くサラリーマンでした。農業にはまったくと言っていいほど興味はなく、野菜も嫌いだったそうですが、奥様から「結婚するなら実家の農家を継いでほしい」と言われたことが、農業の世界に入るきっかけとなったそうです。

2009年に就農後は、土作りをはじめとする農業のイロハを学び、自然災害や先代の死など数々の試練を乗り越えて2014年に農園主に。

今までの農業の常識を覆すアイメック農法との出会い

トマトは先々代の農園主の頃から作り始められ、佐藤さんが就農した頃には、すでに品評会で賞を取るほどのクオリティの高さがありました。しかし、湘南佐藤農園自らが運営している直売所でしかトマトを売っていなかったことや、供給の安定性に欠けること、「藤沢わいわい市」などのような規模の大きい産地直売所ができ始めた現状に、徐々に不安を感じるようになっていったそう。

「お客さんが流れていったのでちょっとまずいなと。なにか商品をブランド化しないと勝てないと思うようになりました」

そんなとき、偶然目にしたテレビ番組で”砂漠でも育つフルーツトマト”の存在と、それを可能にするアイメック農法を知り、導入に向けて動き始めます。

アイメック農法は、医療用に使用されているフィルムを農業に転用し、高品質で栄養価の高い野菜栽培を可能にする画期的な農法のこと。長年土耕でトマトを栽培してきた佐藤さんにとって、アイメック農法は目からウロコが落ちるほどの衝撃で、この農法で作られたトマトはとても甘くて美味しく、今まで食べてきたトマトの概念が覆ったそう。
また、アイメック農法による栽培は、毎作ごとにフィルムを入れ替えるだけなので土壌の消毒をする必要もなく、農薬の散布量も激減。生育にバラつきもなく高糖度のトマトの安定供給が実現することになりました。

絶品のフルーツトマトと露地栽培の野菜

湘南佐藤農園ではトマト以外にも、ラディッシュや大根、グリーンリーフ、サニーレタス、サラダ春菊、白菜、ブロッコリーと多くの品種を栽培しています。

「鶏糞をベースにした堆肥に、コーヒーかすやアミノ酸など旨味成分を加えた土を使っています。化学肥料も使用しますが、割合を減らしてミネラルなどの有機質な肥料を使うようにしています。他にも畑の中にできるだけ酸素が入るように混ぜたり、手間は惜しみません」

その分、お客さんに「おいしい!」と言ってもらえることが、佐藤さんにとって何よりの喜びだといいます。取材時にも、直売所には地元の方が来ており「ここの野菜はおいしいよ!」と嬉しそうに購入されていました。

「トマトは自然にできるわけじゃない。中の水分量や肥料の濃度、お日様の当て方とか全ての要素が絡んでくる。そうやってこだわり抜いたモノが売れると喜びも倍以上になって返ってくるんですよ」と、とても嬉しそうに話してくれました。

現在、湘南佐藤農園では地元に根ざした農業の啓蒙活動を精力的に行なっており、佐藤さんは藤沢市の援農ボランティアの講師を務めるほか、農業委員の農地利用最適化推進委員にも選出されています。

「就農し始めた頃は、仕事と割り切って農業をしてたのですが、農業は地域に根差しているもので、その繋がりは切っても切れないもの。いつからか農業を通じて地域に恩返ししたいなって思うようになってきたんです」と佐藤さん。

  • 農園主の佐藤さん

日々当たり前のように食べている野菜。その裏にある生産者の想いを知ることで、なんとなく過ごしていた食事の時間が、少しだけ特別なものに変わるかもしれません。そのきっかけとして、湘南発祥のフルーツトマトをぜひ味わってみてください。

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