「祈りのかたち」酒井忠宣・遊牧民キリム&部族絨毯コレクション展を開催
株式会社Quadrivium
奥鎌倉の古美術ギャラリー、Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)(店舗:神奈川県鎌倉市、代表:黒田 幸代)では遊牧民のキリム(平織りの織物)や部族絨毯のコレクターである酒井忠宣氏のコレクションを展示販売する企画展覧会、「『祈りのかたち』酒井忠宣・遊牧民キリム&部族絨毯コレクション展」を2023年10月26日(木)~11月7日(火)まで開催いたします。
遊牧民族の伝統的な毛織物「オールド・キリム」を中心に出品
キリムはイランやトルコなど西アジアや中央アジアのイスラム圏の遊牧民族による伝統的な平織りの毛織物で、テント内の敷物、間仕切り、収納袋など遊牧生活の必需品として利用されてきました。また、その独創的なデザインにより欧米ではインテリアとして利用されるようになりました。
今回の展覧会ではキリムや部族絨毯のコレクターである酒井忠宣氏のコレクションの中から100年以上前に作られたオールド・キリムを中心に出品します。オールド・キリムは花嫁の婚礼などの人生における大切な節目や日々の祈りの際に敷物として用いられたように人々の精神に深く根付いたもので、現存するものが少ない貴重な品となっています。
そのデザインは身近な動物や草木などの自然を取り入れたプリミティブな文様が織り込まれおり、想像力豊かな生命の息吹を感じることができます。
また、会場では当ギャラリーの古美術コレクションも併せて展示販売いたします。東西の古美術とともに市場に流通していない貴重な個人コレクションをお楽しみいただけます。
品名:テントラグ(天幕内敷物用絨毯)
サイズ:198×120(cm)
地域・民族:トルクメニスタン南東部・ヤムートトルクメン族
時代:19世紀後期~20世紀前期
織技法:パイル織品名:ジュワル(多目的大袋表面部分)
サイズ:103×77(cm)
地域・民族:トルコ中西部マラティア・クルド族
時代:19世紀後期
織技法:スマック織 / 平織
酒井忠宣氏プロフィール
1987年
30歳の時に偶然、都内の街中のバーゲン会場で見つけたキリムを衝動買いする。
以来、キリムの魅力に取りつかれ収集を始める。
2017年
60歳で会社を定年退職。それまで収集したコレクションを展示販売するキリム展を本格的に始める。
2018年
念願のイランへの渡航を実現。キリム生産の本場を訪ねる。
自由が丘のキリム店にて常設展を始める。
以降、各地にて定期的にキリム展を開催。
酒井忠宣氏コメント
キリムにはパワーがあると信じています。遊牧民の誇り高い民族アイデンティティがプライドを込めて織り込まれていること。大切な家族への愛情や大切なものを守るための祈りが織り込まれていること。神への厚い信仰心を織り込んでいることを考えればパワーが織り込まれているのは当然かもしれません。かのフロイトもキリムや絨毯の持つエネルギーを認めていたようで、精神科のカウンセリングの部屋には壁一面にキリムや絨毯が貼られていたといいます。
「祈りのかたち」酒井忠宣・遊牧民キリム&部族絨毯コレクション展
神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32
[会期]
2023年10月26日(木)~11月7日(火)
[開館時間]
11:00~17:00
[休館日]
11月1日(水)
[その他]
・酒井忠宣氏在廊日
10月28日(土)、11月4日(土)
・トークショー
10月28日(土)14:00~15:00
11月 4 日(土)14:00~15:00
[会場]
Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)
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Quadrivium Ostiumについて
Quadrivium Ostiumは鎌倉市にある古美術品のアートギャラリーです。店名はラテン語で「十字路の入り口」を意味し、「様々な時代や場所で作られた物が遥かな道をたどり、ここで受け継がれ次に手渡されていく」との思いが込められています。
「美術館やギャラリーのような空間に住まう」をテーマに設計された自邸の1階スペースを使い、ヨーロッパのアンティーク家具や絵画とともに古美術を展示しています。扱う古美術品は古代キリスト教美術、仏教美術、民藝などで地域も日本、中国、朝鮮半島のアジア地域、ヨーロッパ、アフリカなど幅広く、ジャンルを問わず様々な文明の古美術品を常時30点ほど展示販売しています。
URL:https://quadriviumostium.com/
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