人々が集う“とまり木”に。辻堂と茅ヶ崎の境に建つ、カジュアルなコーヒープレイス「8dri」。

辻堂駅西口を出てすぐのところにある「8dri(ハチドリ)」。コーヒーやスムージーといったドリンクに加えて、フードメニューのバリエーションも続々と増えています。

藤沢でも、茅ヶ崎でもない街・辻堂。両者の境の真上という独特の立地に建つ「8dri」は、実に湘南ローカルらしいユルさと想いが込められたお店です。

七色のドリンクに、コーヒーを足して「8dri」。

「8dri」という名前は、お店のテーマにもなっている「8 color drink」を縮めて作ったもの。彩り鮮やかな七色のジュースに、コーヒーの色を足して8色……というのが由来です。コーヒーの豆を食べ、仲の良さの象徴としても知られているハチドリにもかけられているとのこと。

カジュアルに食事ができるこのお店は、ウッドを基調とした非常にシンプルな佇まい。スッと落ち着ける空間になっています。

そんなお店のメインメニューのひとつであるコーヒーは、「しっかり」と「さっぱり」という2種類のフレーバーが用意されています。「i don’t know coffee roaster」でトレーニングを行い、コーヒー豆もそこのものを使用しているとのこと。厳しいテストに合格した腕前で、とても飲みやすい1杯を淹れてくれます。

このほか、ミルクとの絶妙なバランスでまろやかな味わいのカフェオレや、カフェインレスな「ディカフェ」もご用意。「ディカフェ」については、カフェイン摂取を控えなければならない妊婦さんや、「子どもが夜泣きしなくなった」と授乳中のママに人気が高いそうです。

カレーライスは茅ヶ崎の名店「GARA」特製。その他コーヒーに合うメニューも。

ここ最近はフードメニューも充実してきている「8dri」。中でも注目なのはカレーライス。このルーは茅ヶ崎の名店「GARA」のもので、ライスカレー用にアレンジされたものです。辛さは控えめですが、スパイスがしっかりと利いた味わいが口の中に広がります。

その他、もちふわな食感のフレンチトーストや、コーヒー豆を生地に練り込んだコーヒーパンケーキも。食後にスムージーを1杯……というのもいいでしょう。

  • ▲ 「タンドリーチキンカレー」はサラダとドリンクが付いてくるセットも

  • ▲ フレンチトーストはオーガニックのシロップと相性バツグン

  • ▲ ほんのり甘さにコーヒーの香りが広がるパンケーキ

  • ▲ 氷を使わず、旬のフルーツの旨みを引き出したスムージー

湘南・茅ヶ崎に漂う“助け合い”のムード。「8dri」スタートに込められた想いとは。

全国さまざまなところへの単身赴任を経験し、地元・湘南へと戻ってきたオーナーの内富さん。8driを開いたのは、自分自身がお店をやるためではなく、いずれお店を開きたいと思う人たちにスペースを貸すためだといいます。

「いまは毎日8driの看板がずっと出ていますが、例えば日ごと、時間ごとに別のお店のサインボードがかかっていても面白いですよね。一から全部を準備するのは大変なことですが、ある程度モノが揃った環境で始められるのは助かるんじゃないかな、って。それならばと手を挙げる人が来てくれれば、そのときは喜んで提供したいと思います」

  • ▲ 茅ヶ崎出身のオーナー・内富さん

ご自身が生まれ育った湘南・茅ヶ崎についてお話を伺ってみると「みんなが言っているような、いわゆる“あたたかさ”のようなものはないと思います」という内富さん。密な人付き合いはないけれど、互いに適度な距離を保ちつつ、寛容な心をもって助け合うムードがあるのだといいます。

そんな湘南の好きなポイントは「年中ビーサンで過ごせる」というところ。夏になればお友達と一緒に、葉山の「げんべい」へビーサンを買いに行くのが恒例だったそう。お店にいる間もビーサンを履いているほか、8driではビーサンのキーホルダーもお求めになれます。

辻堂駅からのお出かけ前や、お帰りのついでに。コーヒーの香りとゆったりしたムードで、きょうもみなさまをお待ちしております。

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