非現実を楽しむ、絶品キャンプ飯「BULL’S BASE CAMP」

キャンプの流行や音楽フェスの隆盛も相まって、今なお続くアウトドアブーム。室内にこもることなく、自然の中で伸び伸び過ごせると、さらに人気は高まりをみせています。

そんなアウトドアの楽しみのひとつが、“外ごはん!” 心地よい陽射しやそよ風を受けながら、気持ちの良い自然の中で仲間や家族と一緒に食べるご飯は格別です。そんな、外ごはんを身近に楽しめたら…という願いをかなえてくれるお店「BULL’S BASE CAMP」をご紹介いたします。

コンセプトは、ずばり「キャンプメシ」!

「BULL’S BASE CAMP」は藤沢から江の島へと抜ける国道467号線沿い。真っ黒な板張りの壁に、白いペンキで描かれたテントの絵と店名が、ひときわ目を引きます。扉を開けると木のカウンターや手作り感あるお酒のボトル棚、そしてキャンプで使われるアウトドア用チェアが並ぶ、ナチュラルな雰囲気の心地よい空間が広がっています。

こちらのお店のコンセプトは外の看板にも書かれているように、ずばり「キャンプメシ」。キャンプなどでよく食される、人気のアウトドア料理を中心に取りそろえています。さぞかし、石川さんはかなりのキャンプ通かと思いきや「キャンプにはまったのはここ1年ほどなんです」との意外な答え。そんな石川さんにこのお店がオープンするまでのストーリーをお伺いしました。

  • お店の看板にも大きく「キャンプメシ」の文字が

  • ナチュラルな雰囲気の店内

  • アンティークな窓や玄関扉も、いい味を出しています

  • 味のあるたたずまいが目を引く

ローストビーフ丼がキッチンカーで大ブレイク!

「昔はイタリアンの料理人として、横浜や赤坂、鎌倉などで働いていたんです」と石川さん。いずれ自分の店を持ちたいと考えたいたという石川さんは、キッチンカーでさまざまなイベントに出店するようになりました。「自家製の手打ちパスタなどを提供する本格的なイタリアンのキッチンカーでしたが、正直言って手応えはイマイチでした」。そんな時、ある方と情報交換するうちにキッチンカーでは肉料理が人気とのことを知ったのです。

そこで石川さんが目に付けたのはローストビーフ。「A級グルメのローストビーフを親しみやすいローストビーフ丼として“B級グルメ以上A級グルメ未満フード”としてを販売することにしました」。するとあれよあれよという間に人気となり、飛ぶように売れていったそうです。しかし間もなく、ローストビーフ丼自体がブームとなります。「どこのファミレスに行っても、ローストビーフ丼の幟が店の前ではためいていました。すると、そうした過当競争と供給過剰から物珍しさもなくなり、次第に売り上げが落ちていきました」と当時を振り返ります。

イタリアンにこだわって苦戦した経験から“料理のジャンルにとらわれない”ようにしつつ、次なる手を考えたと石川さん。「料理を趣味と結び付けてみるのはどうか。それならキッチンカーで人気のローストビーフはアウトドア料理の定番でもあるので、『キャンプメシ』というジャンルを新たに立ち上げてはどうだろうか?」という結論に至るのです。

  • 調理中の石川さん

  • テイクアウトももちろんOK!

今でも人気No.1のローストビーフ

そんなBULL’S BASE CAMPのメニューは、キャンプ好きならば一度は作ったことがあるであろうアウトドアの定番ばかり。キッチンカーでは手軽に食べられる丼スタイルですが、こちらではスキレットに盛り付け、野菜もたっぷり載った一品料理として提供されます。

「ローストビーフは、通常は牛モモ肉を使用することが多いのですが、こちらでは、より脂が乗ったステーキ用の部位、そしてランクはチョイス(アメリカ牛の肉質等級で8等級のうち上から3番目)以上を使用しています。キッチンカーでも販売していることもあり、衛生面や安全面を考えて通常よりも肉に長く火を通していますが、ステーキ用の上質な肉を使用することで肉がパサつかず、ジューシーさを保てます」。

  • 柔らかさとジューシーさが絶品!

ビールやワイン、ウイスキーに最適な、アウトドア料理の定番

また、ガーリックとオリーブオイルのこうばしい香りと、熱々のスキレットの上で弾けるオイルの音が食欲をそそる「エビのアヒージョ」も人気の一品。ビールやワインのつまみにも最適で、ガーリックトーストをオイルに浸して食べると、その美味さに思わず笑顔がこぼれ落ちます。

同じくアウトドアの定番である燻製料理のスモークチーズやスモークかまぼこなど、ウイスキーなどにも合うつまみも豊富。またBULL’S BASE CAMPのウイスキーは、お店の樽に入れて熟成させているため、より柔らかで深みのある味わいとなっているのも特徴です。

器にはキャンプで定番のシェラカップを使用。指に挟んで持ちやすいシェラカップを片手にローチェアに腰を掛ければ、まるでキャンプ場にいるかのような雰囲気が楽しめます。

  • プリップリのエビが最高

  • ウイスキーと絶妙に合うスモークおつまみ

  • 樽で熟成させたウイスキーも

「料理を覚えて、キャンプで自慢してほしい」

近所のお客様を中心に賑わいをみせているというBULL’S BASE CAMP。もちろん、アウトドア好きの方が来店されることも多く、石川さんもお客さんから色々なアウトドア料理を教わることもあるといいます。

「秘伝のレシピのローストビーフ丼以外は、料理の作り方を聞かれればお教えいたしますよ。実際に家族とキャンプに行ってここで覚えた料理を作って『おお!』って一目置かれたらうれしいですよね」と石川さん。「でも、逆に私たちがお客さんから料理を教えてもらうことの方が多いかな(笑)」。

いつかは、お店主催のキャンプイベントを

お客さんから教わった料理をアレンジして、随時、新メニューを作り続けている石川さん。「元々創作料理は好きではなかったのですが、ジャンルにとらわれないことが大事かなと思っているんです」。さらに「そうしたお客様に恩返しをするためにも、年に一度、スタッフとお客様と一緒にキャンプイベントが開催できたらいいなと考えています」。

  • 本日のオススメとして新メニューを随時展開

  • 「どなたでも大歓迎です」と石川さん

“アウトドアは非現実を楽しむもの”と考える石川さん。そんな非現実を日常の中で手軽に楽しむことができるお店がBULL’S BASE CAMP。扉を開ければ、そこには非現実の世界が待っています。アウトドア好きはもちろん、音楽フェス好き、そして“これからアウトドアを楽しんでみたい”という方は、ぜひ足を運んでいただきたいお店です。

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