サーフカルチャーに新風を。“ワンランク上の着こなし”を発信する、湘南・辻堂のセレクトショップ。
辻堂団地のすぐ近くに、新たなセレクトショップ「Raugh by KANAGAWA TSUJIDO」が誕生しました。
アメカジのヴィンテージものを扱うお店は少なくありませんが、このお店は開店までの経緯が非常にユニークです。偶然のつながり、偶然の大ヒット、そして必然な出会いの数々……もしかしたら、湘南に“新たなサーフカルチャー”を吹き込む存在となるかもしれません。
「面白いことしたいよね」。たったひと言が動かした、お店のストーリー。
Raughの始まりは、2人のストアキーパーが偶然の出会いを果たすところから。
服部さんと谷端さんは、都内の某ショッピング施設にある向かい同士のショップでそれぞれ働いていました。かたやクールな服部さんと、かたや陽気な谷端さん。キャラクターは真逆ですが、2人ともアメカジ好きという共通点があったことから意気投合しました。
その後、ある日のふとした思いつきからストーリーは急激な展開を見せることになります。
「“なんか面白いことしたいよね”っていう話になったんです。それで、2人で小さなレンタルスペースを借りてポップアップストアみたいなものを開きました」
「そしたら、招待してない人たちまでお店にやってきて。きっと近くを通りかかっただけの人たちだったんですけど、“このお店なんだろう”というふうに、中を覗いていってくれたんです」。当時を振り返る服部さんによれば、ポップアップストアは数日間で200人以上を集めるという繁盛ぶりを見せたそう。
「これはいける! と思って、お店を開くことにしたんです。それが去年の11月の話でした」と谷端さん。そこから2人はアイテムの買い付け、物件探し、そして契約……と一気に駆け抜け、2016年12月1日にRaugh by KANAGAWA TSUJIDOをオープンさせました。
カルチャーを知り、ファッションを知る。湘南に新たな刺激を。
開店からのおよそ2ヶ月、2人は湘南の良さにたくさん触れてきたといいます。たとえば、お店にやってきたお客さんが窓の外に知り合いを見かけると、外に出ていってその人を店に招き入れたというエピソード。
「ローカル同士というか、横のつながりがすごく密ですよね。何処に行ってもだいたい知り合いがいる、というか。それは僕らにとって衝撃的でしたし、同時にこの街の好きなところでもあります」と谷端さん。辻堂を中心に、すでに多くの人々とつながってきたようです。
そんな谷端さんと服部さんの2人は、このお店から発信していきたいことがあるといいます。
「僕らは2人ともアメカジが好きなんですが、それはファッションのバックグラウンドにあるカルチャーも含めてなんです。背景にどんなストーリーがあるのかを知っているかそうでないかで着こなしは大きく違ってきますし、知っている人々はコーディネートがすごく自然なんですよね。だから、ファッションとその背景にあるカルチャーについても広く発信していきたいです」
正しく着こなすかどうかで、その人の印象は大きく変化する……と話す服部さん。この街に浸透しているファッションやカルチャーに刺激を与え、さらにカッコいいものへと昇華させたいのだといいます。
この街のことをもっと知っていきたい。そして、もっとカッコよくしたい。そんな熱い想いを持った2人が、きょうもみなさまのご来店をお待ちしております。
Raugh by KANAGAWA TSUJIDO
このお店は閉店いたしました。
ライター情報
akira suematsu
湘南生まれ湘南育ちの純・湘南ボーイ。そのわりにサーフィンは未経験だが、鵠沼の海が世界で2番目に落ち着く場所である。まだ見ぬ湘南の魅力、そして多様なライフスタイルのあり方を求めて、ペンとカメラを両手に行動範囲を拡大中。
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