“鉄鍋伝道師”が提案! 料理がもっと美味しくて楽しくなるモノ+コトとは?「COOK&DINE HAYAMA」
美味しい料理を作るためには、食材や調味料はもちろん、どんな調理器具を使うかも重要です。中でも、毎日の料理に欠かせない「フライパン」については、使う頻度の高さから、数年毎に買い替えをしている方も多いのではないでしょうか? ところが、フッ素樹脂加工がされた「アルミ」のフライパンから「鉄」のフライパンに変えることで、一生モノのツールになるというのです。そんな鉄鍋(鉄フライパン)の魅力を教えてくれるお店があると聞き、お店のある湘南・葉山へ向かいました。
森戸海岸近くの住宅街に佇む「COOK&DINE HAYAMA」
湘南のリゾート地として知られる葉山ですが、今回の訪れたのは、美しい海水浴場としても人気のある森戸海岸から、閑静な住宅街に向かうエリア。スローライフを楽しむ人々の暮らしを身近に感じながら、穏やかな住宅地を10分ほど歩いて行くと、「Enjoy Cooking」と書かれたオシャレな看板を見つけました。
材木資材倉庫をリノベーションしたという店内は、天井が高く、木の温もりを感じられてとにかく開放感たっぷり。そして驚くべきは、扱っている商品数の多さ。鉄鍋、鉄フライパンはもちろんのこと、あらゆるキッチンツールや調味料、アウトドアでも使える調理器具などが豊富に揃い、一瞬にしてテーマパークにいるかのようなワクワク感に包まれていきます。
鉄鍋、キッチンツール・・・えっ、薪ストーブまで?
路地を突き当りまで進み「COOK&DINE HAYAMA」に到着!
初めて見るクッキングツールも多く、テンションが上がります
店内奥にはカフェスペースが! こちらは薪ストーブが目の前にある特等席
あまりの美味しさに驚いた鉄鍋との出会い
「こんにちは~」と声をかけてくれたのは、「COOK&DINE HAYAMA」の店長でもあり、「鉄鍋伝道師」として多くの人にその魅力を伝えている山口壮一(そういち)さん。まず何といっても気になるのは、「どのようにして鉄鍋と出会い、今に至るのか?」ということ。山口さんによると、その出会いは20年以上経った今でも鮮明に覚えているそうです。
「前職は百貨店に勤務していて、食品フロア担当でした。ある時、グルメ雑誌とのイベントで『ダッチオーブン(蓋付きの分厚い鉄鍋)』を使う機会があったんです。料理は食べる専門でほとんどしたことがなかったけど、いわゆるアウトドアの“男の料理”的な感じで、ダッチオーブンに食材を入れて煮込んだら・・・もう、ビックリするほど美味しかった! 自分は何もしていないのに(笑)。これには衝撃を受けましたね」
鉄鍋と一緒にパチリ! 笑顔が素敵な山口さん
そこで鉄鍋の魅力を知り、料理の楽しさにもハマっていったという山口さん。やがてその想いは、「鉄鍋の素晴らしさを多くの人に伝えたい」へと繋がっていき、2001年にインターネットにて、鉄の料理器具や食材の販売をスタート、2012年には、この地で店舗を構えることに。
「葉山という場所は、シンプルな暮らしを楽しんでいる方が多いんです。本当に必要なモノだけを選び、大事に使う。そのライフスタイルと鉄鍋が見事にマッチしたと思っています」
そんな山口さんの言葉を聞き、冒頭にも触れた「鉄鍋は一生モノのツール」というワードが浮かびました。では、さっそく鉄の魅力に迫っていきましょう。
鉄瓶も充実のラインナップ
鰹節&削り器の取り扱いも!
「熱しにくく冷めづらい」を体感してほしい!
その特徴は、何といってもアルミ製のフライパンと比較するのが分かりやすいそう。「アルミのフライパンは火にかけるとすぐに熱くなり、食材を入れると温度が下がります。それに対して鉄のフライパンは、すぐ温まらない代わりに、一度熱を持つとある程度その温度を保ち続け、なかなか冷めることはありません。まさに『熱しづらく冷めづらい』が特徴ですね」と山口さん。
例えばお肉を焼いたとき、アルミのプライパンだと瞬時に熱くなってしまうので、焦げやすく焼きムラが出やすい。対して鉄のフライパンは、火にかけてから徐々に熱くなり一定の温度を保ってくれるので、中までしっかり火が通り、美味しいお肉が出来上がるというのです。
確かに、料理での失敗を振り返ってみると、“外は焦げて中は半ナマ状態”ということが多かったような・・・。そんな話を山口さんに伝えてみると、「まさにそれ! 料理がちょっと苦手という人にこそ、鉄のフライパンを使ってほしいんです」と笑顔。
さらに山口さんは、こう続けます。「アルミのフライパンは、使い続ければやがて劣化していきますが、鉄は、油を馴染ませ手入れをしながらどんどん良くなっていくもの。長い時間をかけ育てていく感覚ですね。最初はちょっと手間に感じるかも知れませんが、手入れの大変さよりも“美味しい”が勝るので、その時間さえも楽しくなってくるはずですよ」。なるほど~。ちょっと不安に思っていた“お手入れ”の部分も、フライパンを “育てる”という感覚があれば、楽しみながら出来そうです。
こんな分厚いステーキも、見事な焼き上がり
美しすぎます・・・
鉄鍋デビューするなら、どれがオススメ?
そこで、山口さんに「初心者が最初に手にするべきフライパン」をお聞きしました。
オススメは、「COOK&DINE HAYAMA」の完全オリジナル商品でもある鉄のフライパン「AOM(アオム)」。山口さんがイチから開発に携わり、鉄板の厚み、底面の大きさなど、料理を美味しく楽しく作れる最適なサイズやバランスを見つけ、理想のフライパンを形にした自信作です。あなたにピッタリなのはどれ? 鉄鍋伝道師がセレクトしてくれます 。
さらに「AOM(アオム)」には、「市販のガラス蓋がハマる」という特徴も! 市販の鉄フライパンは製法の関係上、口径が外側に開き気味でガラス蓋がハマらないものが多いのだとか 。「せっかく買っていただいたのに、蓋がハマらなくて・・・なんて残念でしょ。餃子やハンバーグ、ステーキだって蓋は必要ですからね」。まさに、フライパンを知り尽くし、料理も楽しむ山口さんならではの発想。これには、改めて驚かされました。
鉄鍋デビューにオススメの「AOM(アオム)」
実際に手にしてみると、意外と軽い!
最初に作るべき料理は「目玉焼き」
そんな「AOM(アオム)」を購入したら、まず作ってほしい料理は「目玉焼き」なのだとか。「フライパンに卵を落としたら、水を入れず、そのまま卵の水分だけでじっくりと焼いていくと、食感も楽しめる美味しい目玉焼きが完成します。こういうシンプルな料理こそ、フライパンの良さを感じますよ」と山口さん。絶品の目玉焼き、ぜひとも試してみたいです。
「AOM(アオム)」にはプレスターナーとガラス蓋が付いた3点セットも!
目玉焼きが最高のメインディッシュに!
「ベーコン講座」「肉焼き講座」など、イベントは常に大盛況
そんな多くの魅力的な商品を扱う「COOK&DINE HAYAMA」では、様々なイベントも開催しています。特に人気が高いのは、実際に鉄の調理器具を使って作る「ベーコン講座」や「肉焼き講座」。「鉄鍋があれば美味しい料理が出来る」をテーマに、鉄の良さを直接感じてもらえる貴重な場所になっています。
ここで山口さんが大切にしているのは、「再現性」。自宅に帰ってからも同じように作れて、同じように味わえることを重視しているため、特別な調味料や食材は使わない。素材の良さを楽しむ「シンプルさ」も人気の秘密になっているようです。
鉄鍋愛が溢れる講座は常に大人気
講座のあとは、お楽しみの実食も!
「ちょっと大袈裟かも知れませんが、フライパンにはその人のライフスタイルが反映されると思うんです。一生使える道具を持つことは、モノを大切にし、心が豊かになることにも繋がります。鉄鍋がそのきっかけになればいいですね」と話してくれた山口さん。2020年4月には、「横浜ベイサイドマリーナ」に2号店がオープンすることも決定し、新たなイベントも計画中だとか。葉山とは、またひと味違うお店作りを考えているそうです。
「COOK&DINE HAYAMA」に来れば、人生がもっとワクワクできる何かが見つかる。そうはっきりと感じられる素敵な空間でした。
COOK&DINE HAYAMA
神奈川県三浦郡葉山町堀内563
[営業時間]
10:00~18:00
[定休日]
月・火(祝祭日の場合、翌日振替)
[お問い合わせ]
TEL:046-877-1104
e-mail:ec@cook-dine.net
[ウェブサイト]
https://www.cook-dine.net/
Facebook:@cook.dine.hayama
ライター情報
コバヤシマユミ
編集プロダクションにて女性誌の編集に携わった後、2005年よりフリーライターに。高校時代から15年間住んでいた湘南・片瀬海岸は、今でも心を潤したい時に訪れる大好きな場所。最近はシェアファームでの野菜作りにハマり、食の大切さを改めて実感!心と体に「いいモノ」を求めながら、湘南の様々な魅力を伝えていきます。
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