自分の手で“ものをつくる”大切さを伝えたい。革ものづくり「Leather Room Bluno」

辻堂駅西口を降り、海側に向かって10分程歩いた住宅街の一角に、湘南エリアでは数少ない革の工房「Leather Room Bluno」があります。「ものづくりの大切さを伝えたい」と語る革作家、宇野さんにお話をお伺いしました。

Leather Room Blunoでは、宇野さん自らが教える手縫いのワークショップを中心に、イタリアンレザーでつくられたオリジナルのバッグや財布、名刺入れなどの販売もしています。

“なにもない自分”だから見つけられた道

大学生時代に趣味としてレザークラフトを始めた宇野さん。大学を卒業後は一般企業に就職しますが、なんとなく働くだけの日々に「このままでいいのか」と思うように。

「自分で仕事をしたかったけど、できることがなにもなかった。それなら趣味として好きだったレザークラフトを仕事にできるように極めてみようかなって」

会社を退職した宇野さんは、技術を磨くために1年間革の学校へ。卒業後、試しに開いたワークショップで転機となる出来事が起きます。

“ものづくり”の大切さに気づいたワークショップ

「参加してくれた男性から、『奥さんにプレゼントしたら泣きながら喜んでくれた』と、お礼の連絡がきたんです。本当に嬉しくてたまらなくて」

“自分でものをつくることの大切さ”を実感した宇野さん。以降、ものづくりを体験できる場を提供するワークショップを中心に活動していくことになります。

  • ワークショップの様子

  • ワークショップの様子

すべて手縫いで、気持ちをこめて

Leather Room Blunoでは、ミシンを一切使わずにすべて手縫いで作ります。

「ミシンと手縫いだと、実は手縫いの方が丈夫に仕上がるんです。なぜミシンを使うかというと、効率化のため。自分はひと針ひと針に気持ちをこめたいという想いから、手縫いを大切にしています」

一見ハードルが高そうに感じる手縫いでの制作ですが、初めてレザークラフトを体験する方でも問題なく作れるそうです。

  • こんな素敵なかばんもつくれます

人が触れるものだから、安心の素材を

こだわりは手縫いだけでなく、素材となるイタリアンレザーにも。

「世の中の多くの革にはクロームという化学染料が使われていて、人によっては金属アレルギーを起こしてしまいます。ですが、イタリアンレザーは染料に植物成分のタンニンを使っているのでアレルギーの心配がなく、地球にも優しいんです」

ものづくりの楽しさを伝えるのはもちろんのこと、手に取る人のことまでを考えた宇野さんの想いが、素材選びにも表れています。

「革ものづくり」という新しい名前を全国に

最近は定時制の学校でレザークラフトを教えるなど、活動の場を広げている宇野さん。

「ワークショップをしながら全都道府県をまわって、“ものづくり”の楽しさを伝えたい。それと同時に、レザークラフトという言葉は固いイメージがあるから、“革ものづくり”という新しい名前をひろめていけたら」

クリックひとつで何でも買えてしまう時代だからこそ、気持ちをこめた“ものづくり”には、便利さを超えたなにか“大切なもの”が隠れていると感じました。

それがなんなのか、ぜひLeather Room Blunoに足を運んで見つけてみてください。

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