藤沢に新しい波、到来。「Soundwave Coffee Roasters」。

2017年3月、藤沢駅南口にオープンした「Soundwave Coffee Roasters(サウンドウェーブ・コーヒー・ロースターズ)」。コーヒー職人・店長の佐藤晋の助さんにお話しを伺いました。

店名にある“Sound(サウンド)”には「音」という意味のほか、「徹底的な、きちんと」といった意味があります。この「サウンド」と「サードウェーブ」を掛け合わせたのが店名の由来だとか。

「Sound(サウンド)」、そして「サードウェーブ」へのこだわり。

「サードウェーブ」とは90年代後半から起こったコーヒーカルチャーで、産地や生産工程・品質にこだわったコーヒー豆を本来の風味を引きだすように焙煎・抽出しているのが特徴。コーヒー豆の個性をダイレクトに味わえるのが魅力で、クラフトビールの文化とも似ています。

「Soundwave Coffee Roasters」も世界中から選りすぐったコーヒー豆を店内で焙煎。オーダーごとに1杯ずつ丁寧にハンドドリップしています。

  • ▲ 酸味が少なく、冷めたら甘味が増す「パプアニューギニア」のコーヒー

きちんと「洗う」。

輸入されたコーヒー生豆は、焙煎する前に欠けた豆や黒ずんだ豆をハンドピックで取り除きます。これは自家焙煎するところでは必ずおこなう「選別」という工程ですが、「Soundwave Coffee Roasters」では、その前に「洗う」という工程が入ります。

袋から生豆をザルに取り出し、お米を磨ぐようにジャブジャブもみ洗い。すると、生豆の磨ぎ汁はみるみる色が変わっていきます。これには、こんなに汚れてたんだぁと軽くショック……。

  • ▲ 生豆のもみ洗い

「コーヒー豆も生鮮食品なんです。みなさん、スーパーで買った野菜や果物を調理する前に、必ず洗うでしょ。それと一緒です!」さらっと佐藤店長は言います。このひと手間を惜しまないことが、美味しさの秘訣だとか。納得です。

  • ▲ 洗った生豆は、店頭で乾燥。産地によって大きさも色も異なります

“コーヒー豆屋”と“コーヒー職人”。

「Soundwave Coffee Roasters」では、常時7~8種類のコーヒー豆が販売されています。店内の一番奥にある焙煎機で焙煎され、いずれも焙煎後7日以内もの。どんなに生豆が素晴らしいものでも、焙煎後の管理で味わいは大きく左右されます。鮮度の徹底具合もまた、コーヒー豆専門店ならでは。

また、販売されているコーヒー豆は試飲も可能です。好みの味を見つけるのもよし、普段はお目にかかることのない珍しい産地のコーヒーを試してみるのもよし。お手持ちのコーヒー器具で美味しいコーヒーを淹れる方法を佐藤店長に聞いてみるのもオススメです。長年、コーヒーに関して修行してきた佐藤店長が、たくさんアドバイスしてくれますよ。

  • ▲ コーヒーの試飲スペース。飲み比べて好みの味を見つけるのも楽しい

「うちは“コーヒー豆屋”です」

「うちは“コーヒー豆屋”です。おしゃれなカフェとは違います!」

実は、佐藤店長が開口一番言った言葉です。海外のコーヒースタンドをイメージさせる内装やデザインはオーナーのこだわりで、とってもおしゃれ。にも関わらず、佐藤店長のコーヒーに対する想いは頑固な職人気質で、そのギャップも見どころの一つ。

店内メニューはリーズナブルで、コーヒーに合うスイーツもあります。もちろん、カフェとして店内でコーヒーを飲むのもいいですが、そのときは是非、佐藤店長とコーヒー談義を。今まで知らなかった新しいコーヒーの世界が広がりますよ。

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