創業57年、湘南・老舗の味。鵠沼マダムが愛してやまない日本の“ソウルフード”お煎餅。

1959(昭和34)年3月15日、湘南は鵠沼の奥、砂地の道に続く松林の中で産声を上げた「鵠沼 風味堂」。創業から57年間、有機米の生地、無添加の醤油・味噌、国内産海苔、お濃茶用の抹茶、自家製の梅酢……など、厳選した材料を贅沢に使用した本格派の手焼き煎餅を提供し続けています。

思わず「ただいま!」と言いたくなるお煎餅屋さん。湘南の潮風にはためくのぼりが目印。

2015年10月、鵠沼松ヶ岡から鵠沼海岸に移転した風味堂。小田急江ノ島線・鵠沼海岸駅から徒歩1分、鵠沼市民センターの向かいにて連日営業しています。「せんべい・あられ・おかき 鵠沼 風味堂」と書かれたのぼりが湘南の潮風にはためく、茶色を基調としたシックで和モダンな外観。お店のドアを開けると、スタッフ手づくりのお花の装飾やお手玉などが飾られていて、店主の井上美和子さんのあたたかい笑顔に迎えられます。

「感謝」「おしみなく人に尽くすこと」をモットーに、57年間でたくさんの常連客との絆を紡いできた井上さん。お煎餅を選んでいると自然と会話が弾み、まるで実家に帰ってきたかのような心地よさを感じる空間です。

  • ▲ 湘南の潮風にはためく緑ののぼりが目印

  • ▲ 店内所々に見られる、温かみのある直筆が歴史や趣を感じさせます

上質な「鵠沼土産」を全国各地へ。風味堂でしか味わえない逸品の数々。

お上品な“鵠沼マダム”が多く来店する風味堂。マダムたちが足しげく通う理由は、素材にとことんこだわった上質な味と、その豊富な品揃えにあります。贈答用にはもちろん、お茶請けに、ちょっとした手土産に……。ひな祭りやこどもの日などの季節商品もあり、様々なシーンに合わせた商品セレクトができるのが風味堂の大きな魅力です。

全国各地に届けたい、上質な「鵠沼土産」。帰省はもちろん、出産内祝いに購入される方もいらっしゃるのだとか。

  • ▲ 竹ざるに好きなお煎餅をのせて。手焼き煎餅と竹ざるが醸し出す風情がいいですね

  • ▲ 店内に所狭しと並ぶお煎餅、あられ、おかき。店主・井上さんとの会話を楽しみながら、あれこれ迷うのが至福の時間です

  • ▲ 様々なシーンに合わせたギフト対応可能。全国発送しています

ピーナッツ好き必見! 約1cmの厚み、ボリューム満点の「落花煎」。

風味堂の看板商品「落花煎」。創業者・井上正夫さんが大の落花生好きで、甘辛のミツを塗ったお煎餅に、相模(秦野)産の豆を細かくした八つ割落花煎をたっぷりまぶした商品を考案。しっとりと柔らかく香ばしい落花生とミツの甘辛さ、それにお煎餅独特の香りが口に広がります。

サクサクとした歯ごたえに、甘さと塩気が絶妙で後を引く味。約1cmの厚みがあり、ボリューム満点の逸品。鵠沼マダムのみならず、サーファーの方や、ピーナッツ好きの外国の方にも喜ばれているのだとか。

  • ▲「落花煎」(2枚入り600円、税別)はボリューム満点! 落花生がたっぷりまぶされたお煎餅。一口サイズも

自然由来のカラフルな手焼き煎餅は、贅沢でヘルシーな伝統の味。

国産うるち米を使い、押し瓦を使った昔ながらの製法で一枚ずつ丁寧に焼いた本格派手焼き煎餅。それが「稲穂」です。隠し味はありますが、基本的に味付けは無添加の醤油のみで、砂糖は使っていません。シンプルイズベスト、これぞ日本のお煎餅! といえる逸品は、心と体が喜ぶ日本の伝統的なお煎餅となっています。

その他のラインナップには、京都宇治の抹茶や御薄茶「龍の影」をお砂糖に混ぜて贅沢に塗った「お抹茶」や、自家製梅酢と赤紫蘇(しそ)をお砂糖に混ぜて塗ったきれいなピンク色のお煎餅である「梅の里」があります。どれも愛情のこもった手塗りが施されていて、一口かじれば抹茶、梅酢の味が口いっぱいに広がります。

驚くべきことに、お煎餅の色はすべて無着色で自然由来なのだそう。見た目に、味に、そして体に良しと、まさに三拍子揃ったお煎餅です。

  • ▲ これぞ日本のお煎餅! 本格派手焼き煎餅「稲穂」(2枚入り400円、税別)

  • ▲「お抹茶」と「梅の里」(各種2枚入り400円、税別)。着色料不使用で自然の色!

一口食べたら止まらない「磯あられ」。青さと唐辛子の絶妙なバランスが後を引く味。

食べた人を虜にする「手造り 磯あられ」。青さと唐辛子の絶妙なバランスと繊細な塩気が好評で、友人への手土産として、あるいは自分へのご褒美に…と、多くの人々によって愛されています。唐辛子がそれほど辛くなく、子どもでも美味しく食べることができますので、一度食べたら虜になる磯あられをぜひご賞味ください。

  • ▲ 青さと唐辛子を使った「磯あられ」(420円、税別)。その繊細な塩気から、一度食べたら病みつきに

小さいお子様や、アレルギーを持つお子様に。健康志向が高いママがこぞって購入する「京美人」と「合丸正油」。

欧米の食文化が進み、チョコレートやスナック菓子などを口にすることが増えた昨今。病気やアレルギーに負けない健康な体を作るためには、どんなおやつを与えればいいのか……そのヒントが「風味堂」にありました。

健康志向の高いママたちに人気が高いのが、海苔巻き「京美人」と昆布だしを使った「合丸正油」。有機米の生地、無添加の醤油、国内産海苔など厳選された素材を使っているため、アレルギーのあるお子さんや、小さなお子様へのおやつにと購入される方が多いのだとか。店主・井上さんのお孫さんも来店時には必ず、この「京美人」を手にするそうです。

子供たちには、日本の伝統的なおやつを食べて、心も体も健康に育ってほしいですね。

  • ▲ 海苔巻き「京美人」(300円、税別)と、昆布だしを使った「合丸正油」(400円、税別)

美しき”日本の食文化”を守り、未来へ継承する「風味堂」。天竜茶「カドマツ」と共に。

  • ▲ 静岡県西部・天竜川沿いの美しい山間で育った天竜茶

店内一角には、小田原提灯を持った申など干支にちなんだパッケージがユニークな天竜茶「カドマツ」のコーナーがあります。本山茶、川根茶と並び、静岡の三大銘茶として名高い天竜茶は、その名の通り静岡県西部に流れる天竜川沿いの美しい山間で育った茶葉を、茶師がゆっくり丁寧に揉み上げた香味豊かなお茶です。昔ながらの「浅蒸し製法」が主流で、お湯の温度によって様々な味を楽しむことができます。

こちらのコーナーには浅蒸煎茶ブレンド、ほうじ茶、玄米茶をはじめ、抹茶、茶飴、色とりどりの常滑焼フタなし急須まで所狭しと並んでいます。ちなみに、お茶の本場・静岡県ではがんの発生率が全国平均に比べ20%低いそう。風味堂のお煎餅とカドマツのお茶という“最強コンビ”で、健康長寿も夢ではないかもしれません。

  • ▲ 天竜川の恵みを鵠沼に届ける「カドマツ」代表・阿部さん。毎年4月末から5月にかけてお茶農家のお手伝いに行かれるそうです

  • ▲ これぞ職人技! 粉末抹茶を入れた緑色の茶飴と、「茶」の文字を形どる白い飴を組み込んだ手づくりの飴

江戸時代に中国から日本へと伝わり、全国各地に普及した「お煎餅」。形や味を変えて紡がれてきた、日本が誇る食文化のひとつです。その文化を、独自のアイデアと情熱、感謝の心で半世紀以上もの間継承し続けてきたのが「風味堂」。湘南が誇る老舗で、日本の“ソウルフード”お煎餅を味わってみてはいかがでしょうか。

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