ベトナムのサンドイッチ「バインミー」を知っていますか?

近年は、旅行先としても人気のベトナム。米粉を麺に使用したフォーや生春巻きなどのベトナム料理も一般的に知られるようになり、ベトナム料理屋も湘南エリアで見受けられるようになりました。そんな中、一風変わったベトナム料理を提供する専門店が江ノ島にオープンしたとの情報を聞きつけ早速、うかがってみました。

まさに“裏江ノ島”とも言える場所に発見!

向かったのは、江ノ電の江ノ島駅のすぐ近く。とは言うものの、メインの通りからは一本入った通りで、地元民しか通らないような細い路地。ちょっと観光客には目に付きにくい、奥まった場所にお店「湘南バインミー アズ」がありました。

日本での「バインミー人気」も徐々にUP

バインミーとは、ベトナムのサンドイッチのことで、約20センチほどのフランスパン(バゲット)に切り込みを入れ、レバーペーストや野菜、ハーブ類、肉などをはさみ、ニョクマム(魚醤)で味付けした食べ物のこと。

ベトナムでは屋台やバスターミナルなどのスタンドで売られ、手軽に食せる庶民のファストフードとして人気の高い一品。まだまだ日本での知名度は低いものの、そのヘルシーさや美味しさに魅了されるファンも多い料理です。

  • こじんまりとした店内はカウンターのみ

  • 手際よく仕上げられるバインミー

ボリューム満点、広がる“口福”

このお店は店名が示すとおり、バインミー専門店。チキン、ポーク、ビーフ、フィッシュの基本4メニューに日替わりメニュー1品を加えた5品のバインミーのみを販売しています。場所柄、テイクアウトする方が多いとのことですが、店内でのイートインも可能。ドリンクと一緒に、バインミーをいただくことができます。

この日私が頼んだのは「ローストビーフ」。パンの中には、ボリュームたっぷりのローストビーフと、大根とニンジンの酢の物、ベビーリーフとルッコラ、そしてパクチーがいっぱい。早速一口いただくと、こぼれんばかりのボリュームに驚き。そして、噛むほどに味が出るローストビーフに、パクチーなどのハーブの爽やかさが相まった、絶妙な美味しさが口中に広がります。

  • 今回は店内でイートイン!

  • 斬新な具が入った日替わりメニュー

誰もが食べやすいアレンジが魅力

「本場では固いフランスパンを使いますが、もっちりとした食感を出すために生地に米粉を加えたソフトフランスパンを使用しています。そして本場で使われるレバーペーストやニョクマムを使用しないのもポイント。日本人の好みに合わせて、あまりクセの強くない味に仕上げています」と篠原店長。

確かに、私もかつてベトナムの屋台でバインミーを食べたのですが、ニョクマムの強烈な香りと大量のバジルに驚いた記憶があります。なるほど、これは小さいお子さんでも食べやすい一品ですね。

  • パクチーもたっぷり!

いつの間にか、江ノ島に…

しかし何故、バインミーの専門店を始めたのでしょうか? 「実は私は東京で居酒屋を経営していたのですが、オーナーがお店の常連さんとして来ていました。オーナーは出張で何度もベトナムに足を運んでいるうちに庶民的なバインミーが好きになったようで、いつしか『いつか湘南でバインミー専門店を開きたい』という夢を持ったそうです」。

「そんな話を聞いているうちに『店長をやらない?』と誘われて、私もあまり考えることなく『ま、いいか』と(笑)。人生は1回きりですし、やってみようかな?と。そんななんとなーくの流れで、今店長をやってるんですよ」(篠原店長)。ずいぶん、思い切った決断をさらっとするんですね。とても驚かされるとともに、そのフットワークの軽さがうらやましくなるエピソードです。

  • 気ままに人生を楽しむ篠原店長

夜はスタンディングバーに様変わり!

さて、このお店のもうひとつの顔が、夜営業。日が落ちると、店の名前も「カフェ&バル アサル」に変わりスタンディングバーとなります。現在はバインミーに使用しているローストビーフやチキンなどを中心に軽食をつまみながら、ビールやワインなどを手軽に楽しむお店として営業しています。

「仕事帰りにちょっと家の近所で一杯やりたい」という方に重宝がられているそうで、「ここら辺は昔から住んでいる方がほとんどでご年配の方も多く、『明日来るね』と言った次の日に本当に来てくださる方もいらっしゃいますね」と篠原店長。

昨年の12月30日にオープンしたばかりではありますが、すでに地元の方に愛されるお店となっている「湘南バインミー アズ」。まだまだ“知る人ぞ知る”存在ですが、流行を先取りする店として今後ブレイクすること必至。江ノ島にお出かけの際には、ぜひ気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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