湘南で暮らす人々

海とサーフィン犬Pinoが教えてくれたこと。~年間260日のドッグサーフィンライフ・塚原和浩さん~

愛犬と波乗りを楽しむ「ドッグサーフィン」。犬種や性格、また、波のコンディションや位置に十分配慮して行うマリンスポーツです。アメリカのカリフォルニア州で開催される「World Dog Surfing Championships」など、世界では多くのドッグサーフィンの大会が行われています。

愛犬と“本気”で向き合い、海で遊ぶ。その素晴らしさを伝えようと、ドッグサーフィンの指導や普及に励むのは、湘南・藤沢在住の塚原和浩さん。過去にはアイリッシュセッターの愛犬・ピノッキオ(愛称:Pino)と共に、ドッグサーフィンの全国大会「MABO ROYAL CUP」アニマルクラスで4連覇に輝き、今でも年間260日、Pinoと海で過ごすそうです。

『海とPinoが教えてくれたこと。』トークイベント開催!

8月5日(日)、地元サーファーやワンちゃん連れで賑わう「松波コーヒー」(鵠沼海岸)で開催された『海とPinoが教えてくれたこと。Talk event@松波コーヒー& BEACH CLEAN for Beach Dogs』。「人とわんにゃんのアロマ&ハーブ Elpis」の木村祐子さんが企画し、海を愛する愛犬家たちが集結しました。

松波コーヒーのオーナー・高見澤さん自らも、後半のイベントに参加するなど意気込み十分! 初めて“貸切”を試みた同店からは、コーヒーと炭で色付けした黒ゴマバナナケーキ、Elpis木村さんからはスイカ(犬用も)が振舞われました。

「ワンちゃんの表情、気持ち」を最も大切に。

16:00〜16:45に行われたトークセッションでは、「海ってどんなところ?」のディスカッションから始まり、海での危険要因、ワンちゃんとの楽しみ方、道具の選び方など、ドッグサーフィン歴10年の塚原さんの経験に基づき、時には笑いを交えながらの講義。ドッグサーフィン入門者や上級者(今年の全国大会1位と2位の方も参加)、小さな子どもたちまでが真剣に聞き入っていました。

  • ▲今年の「MABO ROYAL CUP」アニマルクラス優勝者・星貴宏さん(左)と、塚原さん(右)

「まずは波打ち際で海を背に座り、ワンちゃんにとってセーフティゾーンを作ることから。」怖がる子は、海側ではなく、陸を見させ、抱っこして心臓の音を感じるなど表情や様子に配慮しながら、海に慣れさせることが大切なのだそうです。

店の前で行われたワンちゃんとの実践練習では、実際に愛犬と一緒にボード(表面が滑らないSUPボード)の上に座ることから挑戦! これまで約100頭のワンちゃんたちとドッグサーフィンをしてきた塚原さんは「どんな犬でもサーフィンはできる。ワンちゃんの表情、気持ちを最も大切に。」と、話します。

いざ、愛犬と波乗りデビュー!

17:00〜17:30のビーチセッションでは、ビーチクリーン活動『BEACH CLEAN for Beach Dogs』と同時進行で、ワンちゃんと波乗り体験が行われました。トークセッションで習得したことを活かし、ワンちゃんに陸側を見せ、足元に気を付けながらボードに乗せる参加者の皆さん。

塚原さんと星さんの波選びと、心強いサポートにより、次々と波乗りを成功させるワンちゃんと飼い主たち。「愛犬と一緒に波に乗れた、ほんの数秒が何倍にも長く感じました!」、「一生忘れられない思い出になりました!」と、感極まる様子が見られました。

「HAPPY! FUN!」をモットーに楽しむ、ドッグサーフィンライフ。

「“HAPPY! FUN!”をモットーに、ドッグサーフィンを楽しんでいます。」と、語る塚原さん。自ら「湘南ドッグサーフィンクラブ」を主宰し、多くのワンちゃんと飼い主に、ドッグサーフィンの魅力を伝えています。

ドッグサーフィンをはじめたのは、Pinoが生後4ヶ月の頃。海で一緒に泳いでいたところ、サーファーの友人がPinoをボードに乗せたことがキッカケなのだとか。ドッグサーフィンのおかげでたくさんの友だちができ、Pinoとの絆、信頼、一体感が一層、強まったそうです。

「海とPinoが教えてくれた幸せを、多くの人にも感じてほしい。愛犬と“本気”で向き合い、遊ぶ。その応援ができれば。」と、笑顔で語ります。塚原さんとPinoが心を通わせ、ドッグサーフィンライフを楽しむその姿は、多くの人に夢、希望、勇気を与えています。

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