鎌倉ぐらしの日常がそこに。人と人とを紡ぐバル「鎌倉美学」。

鎌倉に住めば、きっと誰もが耳にするお店「コミュニケーションカフェ 鎌倉美学(かまくらびがく)」。鎌倉駅西口から御成通りを徒歩3分ほど行った所にあります。

ランチタイムには近くで働いている方や子連れのママが訪れ、ディナータイムには常連さん達が夜な夜な集まってくるスパニッシュバル。観光で鎌倉を訪れた人々も、気づけば鎌倉人達の楽しげな輪の中に入って笑顔になってしまいます。人と人とが繋がっていく空間がそこにはあり、鎌倉に暮らす楽しさを身近に感じられる。そんなお店です。

“鎌倉人”が集うカウンターと、“鎌倉時間”が流れるテーブル席。

カウンターに座っていると常連さん達が一人、気づけばまた一人とやってきて、いつの間にやらカウンターは満席に。立ち飲みのお客さんが出ることはいつものこと……といったカウンター席ですが、もちろん初めてきた方も大歓迎。常連さんもスタッフの方も暖かく迎え入れてくれます。

店内にはテーブル席も用意され、ゆっくりと鎌倉時間を感じながらお酒と食事を楽しむことができます。ちなみに、テーブル席の中にはドラマの撮影に使われたテーブル席もあり、その席を求めてやってくるお客さんもいるのだとか。

  • ▲ ドラマ『最後から二番目の恋』の撮影に使われたテーブル席

「たまに」ではなく、「しょっちゅう」寄れるお店。

10種類以上のグラスワインが用意され、オーガニックのものを含め多国籍なラインナップ。また、気軽に楽しめるワンコインワインもあるので、飲み比べて楽しむこともできます。そのため、「鎌倉美学」でワインを飲むようになったり、はたまたワイン好きになった人もいるそう。

ワインだけでなくお料理も絶品で、スペイン料理を中心に南米諸国の料理も楽しめます。人気の「タパスの盛り合わせ」は1皿で2人分とボリュームたっぷり。ビールに合う盛り合わせ、ヘルシーな盛り合わせとタパスの種類がチョイスできるところも魅力的。ひと皿で様々な料理とお酒を味わえます。

  • ▲ さまざまな国から、オーガニックのものも

  • ▲「タパスの盛り合わせ」は、飲み物に合わせて

  • ▲ どの料理も、シェフの安川さんが腕をふるっています

「タコのアヒージョ」はスタッフのまかないだったものが美味しいと好評で、ついにはメニューの仲間入り。タコの歯ごたえとバケットのサクサク感が絶妙です。

また、「美学カレー」はここでしか食べれない南米スープカレーでシンプルなルーの中には旨味がたっぷり、 ぜひ一度ご賞味あれ。

  • ▲ 今や人気メニューに。売り切れになることも

  • ▲「美学カレー」はここでしか食べれない味

ふるさとに似た海街・鎌倉を離れられず、下したのは大きな決断。

「鎌倉美学」オーナーの万智子さんは、かつては東京で子育てをしながら、仕事で忙しい日々を送っていました。「東京にいるとずっとこのままの生活が続いてしまう……」そう思っていたときに見つけたのが、鎌倉での放送局の求人。“ふるさとに似た海のある街で暮らしたい”と考えた彼女は、転職と共に鎌倉へと移住しました。

その後、鎌倉で生活しているうちに鎌倉が大好きになってしまった万智子さんでしたが、なんと会社が買収されてしまうことに。鎌倉から離れたくないと思っていた万智子さんは、退職という大きな決断を下しました。

  • ▲ オーナーの万智子さん(写真右)

偶然が重なり、産声を上げた「鎌倉美学」。

会社を辞めると決めた後、打ち合わせをしたクライアントがレストランを閉める予定だという話を聞いた万智子さん。飲食店経営の経験が全くなかったものの、お店を始めようと即決意しました。

DIYを取り入れるなど、想いを込めて丁寧に進められた改装作業。「改装してる時にお店の前を通ったら、自身の手で壁を塗っている万智子さんを見て、(お店に)行ってみたいと思ったんだよ」。当時について、常連さんのひとりはこう語ります。

偶然に偶然が重なって始まった「コミュニケーションカフェ 鎌倉美学」は、今や鎌倉に無くてはならないお店の一つとなっています。万智子さんの人柄もあって多くの人々に愛され、2017年でオープンから8周年を迎えました。

“美学”という名に込められた思いとは…?

「ここはただのバルとか飲食店ではなく、この場所で可能なことであったら、表現の場所として何でもやってほしいんです」

万智子さんがこう語るように、アート作品の展示、ウクレレのライブ、フラダンスやベリーダンスの披露、時にはカウンターの中にDJブースが作られたり……と、「鎌倉美学」は様々なアーティストの表現の場となっています。

もちろん、アートや音楽以外のイベントも。過去にはスウェーデンビールのイベントや、カレーイベントなどバラエティー豊かなイベントが開催されました。「様々な方を応援したい」との思いから基本的にはイニシャルコストをとっていないそうなので、展示やライブ、イベントを開きたいと考えている方はお気軽にご相談を。

人々のつながりが、やがて絆になるお店。それが「コミュニケーションカフェ 鎌倉美学」。

「いつでも、誰が来ても、そして働くスタッフ達も、そこにいる全員が楽しめるお店でありたいんです」。“コミュニケーションカフェ”という名前には、万智子さんのこうした想いが込められています。

地元民だけではなく、移住してきた人々や、はたまた初めて鎌倉を訪れた人々でさえも沢山の友人が出来るお店。今宵はあなたも「鎌倉美学」にふらっと立ち寄り、湘南・鎌倉に暮らす幸せを感じてみませんか?

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