流れに身を任せて自分らしく素直に。「鎌倉Retreat Spa SUI」は“きっかけ”が作れる場所

自分の心と向き合う時間をつくれていますか。身体をほぐしてみたり、自然に触れてみたり。心と向き合う時間をつくることは、自分のすべてを受け入れる感覚に近いかもしれません。今回、鎌倉市坂ノ下に、そんな癒しの時を過ごせる場所を見つけました。

江ノ島電鉄極楽寺駅。下車してすぐに感じる山の空気は、切り通しを抜けると海の空気に変わっていきます。目の前に広がる海の景色。陽の粒で輝く海面、潮の香りが心地良い。

海沿いの国道をしばらく歩くと「鎌倉Retreat Spa SUI」に到着します。このエステサロンでは、身体の不調を整えるだけでなく、心にもやすらぎを与える、特別な時間が過ごせます。

“SUI(水)” という店舗名に込められた想い

「海面で波が高くても、海(水)の中はとても静かなんです。人生にさまざまな波があったとしても、水の中にいるような自分でいたい。流れに身を任せ自分らしくありたい。そんな想いを込めて “SUI(水)” と名付けました」そう話すのは、オーナーの田邊恭子さん。

もともと東京に住んでいた田邊さんは、幼い頃から海への憧れが強くありました。サーフィンやビーチヨガを目的に、湘南の海へ足を運ぶことも多く、水のある場所に心からやすらぎを感じてきたそうです。

一人ひとりに合わせた施術を

目の前に広がる海の景色に抱かれながら受けるトリートメントは、まるで海(水)の中にいるよう。ゆったりとした呼吸法からスタートし、安心感のあるタッチと、しっかりとした圧で全身を流し整えていきます。身体の不調を整えるだけでなく、心にもやすらぎを得られるような、特別な時間が過ごせます。

カウンセリングでは、その時その瞬間のチャクラバランスを見極めます。「鎌倉Retreat Spa SUI」では、お客様の直感的な心理状況を特に大切にしているとのこと。使用するアロマは、鎌倉山の杉の樹木の香りをベースに、チャクラに合わせた精油を使用します。

窓から見える一面の海と、自分に合ったアロマの香り。ヨガや瞑想のときに奏でられる「ティンシャ」の音と相成り、五感を通して心と向き合う時間が過ごせるのです。

大学在学中に、セラピストになることを決意

そもそも、田邊さんが初めてエステに出会ったのは、大学生の頃。ご自身が、将来に迷っていたときに体験したエステは、深く心の中に入り込んでくるような感覚だったそうです。

「丁寧に身体をほぐしてもらう感覚が、どこか心までほぐされているような、不思議な心地よさを感じました」

田邊さんは、このきっかけから、自分もこの世界に入りたいと決意し、大学在学中でありながら、エステの専門学校に通い始めます。

卒業後はセラピストとしてエステ業界に身を置くことになった田邊さん。想像と大きく異なる業務も多く、苦労が絶えなかったとのこと。

「それってお客様のためにならないのでは…と思ってしまうような内容の業務も結構多くて。想像とのギャップが、かなり大きかったです」

1社目は半年で転職を決意、2社目のブライダルエステの職場では、とても楽しく経験を積むことができたものの、会社の経営状況で仕事をやめざるをえない状態になってしまったそうです。

理想と現実の狭間で揺れた時期

思うようなセラピスト人生を歩むことが難しく、「これが現実の世界。自分にこの道は合っていないのでは?」と、セラピストの道からは外れようと思ったこともあったという田邊さん。その頃は、エステ業界とはまったく異なる職種での転職活動もおこなっていたそうです。

「でも、“初めてエステを受けたときの感覚をお客様に提供したい”そんな想いが捨てきれなかったんですよね。どうしたらそれが実現できるのか、100%実現させるためには独立するしかないかなと思って」

「いつか独立したい」そんな目標で動き出した田邊さんは、目標に進むべく、3社目の大手ホテルエステで8年の経験を積み、店長としても活躍します。

きっかけは、海への“あこがれ”が蘇る感覚

その頃、なんとなくサーフィンをはじめ、休みの度に海に行っていたという田邊さん。忘れかけていた海への“あこがれ”が蘇る感覚があったそう。この感覚がきっかけで、“海の見えるサロンを開く”という目標を立て、独立へと動き出すことになります。

「満を持してという感覚もありましたが、もちろん不安のほうが大きかったです」

ホテルエステでは責任のあるポディションを任されており、施術以外の業務も多くおこなっていた田邊さん、業界に入りたての頃と違い、その業務の必要性も理解できるようになっていました。

「そういった業務もすべて目標につながる大切なこと。いろいろ大変なことは起きるだろうけど、すべて必要なこと。そう考えると不思議と不安が薄れ、自信が湧いてきたんです」

自身の波を受け入れながら、目標に進んでいくしなやかさ

セラピストを目指したきっかけとなった想いを持ち続け、ついに実現させた田邊さん。一見ハードルが高そうにも感じる「独立」ですが、実現には相当な強い意思と精神力が必要ではなかったのでしょうか。しかし、田邊さんには意外にもそういった感覚は薄かったとのこと。

「単にモチベーションの方向が変わらなかっただけどいうか、それが自分の中に変わらず残り続けた結果という感じです。モチベーションってすごく大きなエネルギーだと思うんです。そんな強いエネルギーを出し続けていたということが、結果ここまできてしまった感じでしょうか」

“人生にさまざまな波があったとしても、水の中にいるような自分でいたい。流れに身を任せ自分らしくありたい”。この店舗名に込められた想いは、田邊さんの人生そのものを表す言葉なのかもしれません。

水の流れように、自分のすべてを受け入れる時間を『鎌倉Retreat Spa SUI』で過ごしてみてはいかがでしょうか。

サロンまでの海の見える道のり。田邊さんとの心のセッション。手をつかって身体をほぐされるあたたかい感覚。すべてを通して、健やかに生きるためのきっかけに繋がっていくように感じます。

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