“もっと”へのこだわりから生まれたブランド、「pacific mermaid」。

太陽と青空を取り込んでキラキラと光輝く海。海辺を家族や恋人が幸せそうに歩いている、春の足音が聞こえ始めた週末の朝。七里ヶ浜の象徴と言っても過言ではない「NO BRAND KAMAKURA」「BLUE HORIZON」で待ち合わせをしたのは、サーフブランド「pacific mermaid(パシフィック・マーメイド)」デザイナーのyucoさん。

海がよく似合うyucoさんとの出会いは、筆者と彼女の共通の友人が主催したライブでした。 笑顔がとても素敵で、人を惹きつける魅力を兼ね備えたyucoさん。今回はそんな彼女の想いが形になるまでの軌跡を追っていきます。

「サーフィンに魅了されてから数年は、都内から湘南へ電車で通っていました。その頃に使っていたお着替えポンチョがあったんですけど、男女兼用だからかサイズが大きめで、生地も分厚いし、持ち運びがとにかく大変だったんです」。もっと薄くて軽い、ちょうどいいサイズの可愛いポンチョが欲しい……当時の彼女は常々そう思っていたといいます。

 

そして、ある日思い立ったyucoさんは持ち前のバイタリティーでデザインスケッチに着手。自身が想い描く理想をスケッチブックに落とし込む日々を重ねていきます。「身長や男女問わず、バランスの取れた身丈や幅はどの程度なのか。薄くても透けない、身体のラインが表れにくい、それでいて肌触りや質感がしっくりとくる生地はないか。細部までこだわりぬいたデザインを描いていきました」。

スケッチの後はデザインの型起こし。模造紙を広げ、ペンと定規を当てて……と、あまり得意ではなかった裁縫にもとことん向き合い、人々の手助けも借りながら、なんとか型紙を作っていきました。

失敗しては改良を重ね、幾度となく試行錯誤を繰り返す日々。yucoさんの想いが詰まった「着替えポンチョ兼用ロングパーカ」が完成したのは2007年のことでした。海上がりにさらっと羽織れるロングパーカーで、おしゃれなビーチガウンとして使えるほか、ファスナーを閉めればお着替えポンチョにもなる優れものです。

内外ポケットも用意されているので、サンスクリーンやスマートフォン、お着替えものまで収納可能。コットンとポリエステルの混合ドライを使用した素材は高い速乾性を持ち、海やプール、あるいはトリップなど多方面で大活躍すること間違いなし。さらに、ファスナースライダーはリング型にすることで開閉しやすくしています。

  • ▲ 同色同素材のポーチもついているので、持ち運びもらくらく。サーフトリップの良き相棒に

また現在は、ポンチョに加えて、新たにサーブボードデッキカバーも手がけているそう。「着替えポンチョ兼用ロングパーカ」と同素材の伸縮性のある薄手パイル生地を使用しているので、スカッシュやラウンドピン、どんな形状のテールにも装着できます。

  • ▲ シンブルなカラーリングは、あらゆるサーフボードに合わせやすくなっています

  • ▲ 波をモチーフとしたステッチは、ひとつひとつ丁寧にフリーハンドで描かれています

  • ▲ デニム生地の裏には滑り止めクロスを使用。ボード運搬時もしっかりホールド

「海にも山にも近いので、自然と触れ合う時間を多く持てるということで、私自身がパワーをもらえています。また幾つになっても人生を楽しもう!という方々がたくさんいらっしゃる地域だと思います。ポジティブなエネルギーをたくさん吸収できる。そんな場所なのだと思います」

yucoさんが持つ、人を惹きつける魅力。この魅力は湘南の豊かな自然と、人生を楽しむことを決して忘れない湘南の人々のエッセンスが加わって醸し出されているのかもしれません。 もうそこまで足音が聞こえる春、そして夏。 いち早く「もっと」にこだわりぬかれたアイテムを手にして、忘れられない季節にしてみてはいかがでしょうか。

〔撮影協力 ……  NO BRAND KAMAKURA/BLUE HORIZON〕

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