「心の声に従って、生きていく」ヨガインストラクターYukinoさんが見つけた“わたしらしい生き方”

Yukinoさんと出会ったのは、鵠沼海岸で開催された「1DAYヨガリトリート」というイベントでした。心地よい海風の中で行われたそのリトリートは、参加者一人ひとりが自分と静かに向き合うような時間。その空間を、静かに、でも確かな存在感で導いていたのが、主催者のYukinoさんでした。

後日、取材をお願いしたところ、当時彼女はフィリピンに滞在中。オンライン越しのインタビューとなりましたが、画面の向こうからでも彼女のエネルギーは強く伝わってきました。

彼女の語る言葉には、これまでの経験に裏打ちされた深い想いが込められていて、それがまっすぐに心へ届きます。実際、私自身もその言葉に強く心を揺さぶられた一人です。

Yukinoさんは、必要なときに、必要な言葉や気づきを自然と届けてくれる存在。
その力や魅力が、少しでもこの文章を通して伝われば嬉しく思います。

人生を変えた「ヨガ」との出会い

Yukinoさんが人生の転機を迎えたのは、24歳のとき。オーストラリアでワーキングホリデーをしていた彼女は、当時、ネガティブな思考に囚われ、恋愛でも同じような失敗を繰り返していたと言います。そんななか、日本にいる恋人とは「帰国したら結婚しよう」と話していました。ところが、帰国を前にその恋人の浮気が発覚し、ふたりは別れることに。

「すべてを手放して、生き方を変えたい。」

そう強く思った彼女。シドニーの街を歩いていると、ふとヨガスタジオが目に入り、何かに導かれるようにヨガクラスを受講したそうです。

そこで出会ったのは、「自分とつながる」という感覚。
「自分とつながるって、どういうこと?――それまで、そんなふうに考えたこともなかったんです」と、当時の驚きを振り返ります。

その衝撃的な気づきが、Yukinoさんの内面の変化を大きく後押しすることになりました。

自己否定から始まった「セルフラブ」という探求

「私、自分のことが本当に大嫌いだったんです」そう静かに語る彼女は、24歳まで「顔」「家」「性格」すべてを否定しながら生きてきたと言います。
「この顔に生まれたせい」「この家に生まれたから」「こんな性格だから」──そうやって、自分の人生がうまくいかない理由を、すべて“外側”に求めていた、と。

ヨガとの出会いをきっかけに、Yukinoさんの視点は少しずつ“内側”へと向かい始めます。
「自分を愛するとは何か?」──その問いと真摯に向き合いながら、6〜7年かけて自分自身と対話を重ねてきました。

その探求の時間こそが、今の彼女の原点となっています。

ヨガインストラクターからマインドセット講師へ

Yukinoさんは帰国後すぐにヨガ資格を取得し、大手ホットヨガスタジオに就職。しかしそこでは、ヨガは「運動」や「ダイエット」の手段として扱われており、彼女が大切にしていた“心のあり方を変えるマインドセットとしてのヨガ”とは、どこかズレを感じていました。

「やっぱり、私は『心』を伝えたかった。」

その思いに正直になることを決め、彼女はフリーランスへ転身。マインドセットを軸としたオンライン講座を立ち上げます。

「すべてが手探りでのスタートだったので、本当に最初は大変でした。でも、不思議と「これはやるべきこと」って感じてて。そうしたら、自然とお客さんが集まってくれたんです。」​​​​​

そこから彼女は、“本当にやるべきこと”は、ちゃんと流れに乗って進んでいく――そのことを、身をもって体感していくことになります。

目に見えない世界との出会い

さらに学びを深めるため、Yukinoさんは世界各地のヒーラーやコーチを訪ねます。中でも印象的なのが、アマゾンのシャーマンを訪ねた旅。
なんと片道40時間以上かけ、予約もせず現地交渉で参加したのだとか。

「24歳の頃はスピリチュアルなんて怖いと思っていたのに、今では『エネルギーの世界』を信じている自分が面白いですね。」と彼女は笑います。

この経験などをもとに、今では日本でも独自のセレモニーを開催し、“見えない世界”の学びを共有しています。

女性のエンパワーメント

現在、特に力を入れているのが「女性のエンパワーメント」。
「もっと自分の可能性を信じて、自分らしく生きてほしい」と語ります。

特別なスキルも立場もいらない。ただ、「今の気持ち」をシェアしあうだけ。
それだけで、女性たちは自然と内側から活性化されていくのだと、彼女は言います。

「やってみる」ことがすべての始まり

真面目に考えすぎず、まずは『やります』って宣言すること。完璧じゃなくていい、とにかく動くことが大事なんです。動かないとうまくいくかどうかもわからない。だから、やりたいと思ったらすぐに行動することが大切。

その言葉通り、Yukinoさんの人生は常に「行動」とともにありました。
そして今も、「まだまだいける」と自分を信じ、軽やかに一歩を踏み出し続けています。

2025年は日本でのセレモニー開催に加え、11月には、インドでのリトリートを予定しています。
これからの活動にも、ますます目が離せません。

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