“遊びのサンクチュアリー”で触れ合う、タテヨコ斜めの人間関係。親子で学ぶ「原っぱ大学」。

逗子と葉山にまたがる逗子桜山で、“上質な親子時間”を提供する「原っぱ大学」。何をするも、そして何もしないのも自由という子育ての常識をひっくり返す環境で、親子が“本気”で遊べる場となっています。

ものづくりを全力で楽しんだ子どもたちは、いよいよ原っぱ大学の2大名物アトラクションへ。そこには、更なる驚きの光景が広がっていました。

原っぱ大学名物「崖」と「泥んこ滑り台」。五感をフルに使い、全身全霊で遊び倒そう。

原っぱ大学の名物ともいえる「崖」。大人でも躊躇してしまうほどの急斜面ではスタッフの表情が一変し、真剣なものとなります。それもそのはず、続々と崖を登っていくのは、まだヨチヨチ歩きの2歳児たちなのです。

まさに、危険と隣り合わせの“本気”遊び。スタッフがあうんの呼吸で手を差し伸べ、知恵を貸し、子どもたちが自らの力で登り切れるように導きます。

  • ▲ 原っぱ大学名物その1・「崖」。オムツをはいた子が果敢に登っていました

次に待ち構えるのが、2つ目の名物「泥んこ滑り台」。泥の斜面を満面の笑み、野生の本能全開で滑り落ちる子どもたち。続々と増えていく、ドロドロの「茶色い人間」たちは3つ目の名物かも?

着替えや洗濯、どうやって帰るか等の心配をよそに、「なんとかなるか~」と笑って見守る保護者やスタッフ。水や土や植物に触れて身体、脳、五感をフルに使った遊びが堪能できます。

  • ▲ 原っぱ大学名物その2・「泥んこ滑り台」。全身ドロドロになったらドラム缶風呂へ

自然の中で味わう「お母さんの味」。大家族で愛情たっぷりのご飯と汁物を。

泥だらけになるまで夢中で遊んだ子どもたちは、すっかり腹ペコに。彼らを待つお昼ごはんは愛情たっぷりのご飯と汁物です。「おひさまクッキング」を主宰する、子育て経験豊富な秋山綾さんが作ります。

昼食の準備中、おにぎりに向かってスルスルと伸びてくる小さな手。でも、いわゆる“早弁”だって、原っぱ大学ではOK。「子どもたちの食べる時間は様々。食べたい! という気持ちを尊重しています」という秋山さんのポリシーもあり、「ダメ」や「待ちなさい」の言葉はありません。

三浦の野菜など旬の食材を使い、心と身体が喜ぶ、愛情たっぷりの昼食を、大家族みんなで一緒にいただきます。「核家族化が進む中、“みんなで食べると美味しい”を小さい頃から経験してほしいです」と秋山さん。自然の中でいただく出来立てのおにぎりと汁物は美味そのものです。

  • ▲ ママたちも自然とお手伝い。みんなでおにぎりを握ります

  • ▲ 優し味わいの「冬瓜スープ」も

  • ▲ 栗と芋のご飯。旬の食材がたっぷり

「できそうで、なかなかできない」がここに。日常の喧騒から離れて向き合う、親子の時間。

共働き時代を迎え、親子で向き合う時間がなかなか持てなくなっている今の子育て世代は、ジレンマを抱え、罪悪感に悩まされることもしばしば。原っぱ大学の参加者の中には、育休中のママやお父さんがお子様と参加されるケースも。

「ここまで自由にさせてくれるところはない」と参加者が揃って太鼓判を押す原っぱ大学には、都内や千葉など、湘南エリアの外から参加される方もいらっしゃるのだとか。五感を使って遊べる、自然に囲まれた原っぱ大学の環境には「できそうで、なかなかできない」が溢れています。

  • ▲ のどかな自然の中でまったりと。親子で過ごす至福の時間

村やのフィールドを見渡すと、誰と誰が親子で、誰がスタッフで誰が参加者なのか、もはや分からなくなります。

本能が赴くままに動き回る子どもたちと、親子・スタッフという垣根を越えて、全ての子どもたちをあたたかく見守る大人たち。そんな“タテヨコ斜めの人間関係”がとても自然で心地良い、大家族のようなコミュニティも原っぱ大学の魅力の一つです。

  • ▲ 週1回のお休みに、息子さんと参加するお父さん

「遊ぶことは生きることそのもの。親子の遊びから、はじめよう。」子どもの心に寄り添い、自らも“本気”で遊ぶ。

原っぱ大学の「ガクチョー」である塚越暁さんは11歳男子と8歳女子の2児の父。自身も子育ての真っ只中です。

以前は雑誌編集、ECサイト運営、経営企画などに携わり、11年の会社員生活を経て独立されたそう。自然の中で五感を研ぎ澄まして遊ぶ、そんな親子の尊い時間を多くの人と共有したいという想いから、3年がかりで事業化。現在の「原っぱ大学」という形にたどり着きました。

  • ▲原っぱ大学の「ガクチョー」こと塚越暁さん

「遊び」に特化し、「〇〇な人材の育成」など、目的や成果、ゴールは設定しない「原っぱ大学」。プロセスに重きを置くことで、無限に伸びていくのは子どもたちの「身体能力」「創造力」「行動力」。教科書やルールがない中で、主体的、そして果敢に動く子どもたち。彼らは果たしてどういう大人に育ち、どんな未来を導き、そして創り出していくのでしょうか。

その答えは、子どもたちの小さな手の中に。きっと私たちの想像を遥かに超えた、愛と平和に満ちた明るい未来に違いありません。

  • ▲塚越さんの周りには、自然と子どもたちが集まります

原っぱ大学が提供する“上質な親子時間”。豊かな自然、遊び心を刺激するフィールド、美味しいご飯、そして温かいコミュニティが親子の大切な時間を彩ります。ゆるりと流れる時間が心を解放させ、「自分は自分のままでいいんだ」と親子ともに確信させてくれるでしょう。 

「遊ぶことは生きることそのものです」と塚越さん。歳とともに、いつの間にか忘れてしまった“本気遊び”。そんな子ども時代の忘れ物を「原っぱ大学」に取りに来ませんか。親も子どもも生きる力が湧いてくる、そんな不思議な感覚を味わいに行きましょう。

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