桑久保徹 / 個展「A Calendar for Painters without Time Sense. 12/12」〜茅ヶ崎美術館

茅ヶ崎市美術館

この度、茅ヶ崎市美術館は、公立美術館における初めての桑久保徹(1978-)の個展を開催いたします。

桑久保は神奈川県を拠点に活動する気鋭の画家。現代美術に立ち向かうための方法として、自分の中に「架空の画家」を見出し、「彼に描かせる」という演劇的アプローチから創作をスタートしました。油絵具を盛り上げるなどの古典的な技法やモティーフを用い、心象風景を現代的かつ物語性豊かに紡ぎ出す表現は、国内外で高い評価を受けています。

桑久保が近年取り組んでいるのは、美術史に輝く巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」。ムンク、ゴッホ、モディリアーニなど桑久保により選ばれた巨匠が12か月に当てはめられ、カレンダーの「月」に見立てられます。画面には巨匠たちの息遣いが漂い、鮮やかな色彩と描かれた様々なモティーフが溶け合うことで、時空を超えた共鳴が生まれます。

本展は完結したカレンダーシリーズとともに、関連するドローイングも一堂に会した初の展覧会となります。各作品において過去の巨匠の生きた時代・制作の時間を現在の私たちの時間・生活と比較させることによって、時間の概念を強く感じさせる異次元空間を演出することを試み、現代美術の新たな理解と視座を得ることを企図します。

本展のみどころ

  1. 巨匠をオマージュした、今までにない作品に注目!
  2. カレンダーシリーズ、遂に完結!
  3. 桑久保徹の初の公立美術館における個展!
  • 桑久保徹《エドヴァルド・ムンクのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2019年 個人蔵

  • 桑久保徹《フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ》 油彩・カンヴァス  2015年 木俣博文氏蔵

  • 桑久保徹《ピエール・ボナールのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2019年 林郁氏蔵

  • 桑久保徹《アメデオ・クレメンテ・モディリアーニのスタジオ》 油彩・カンヴァス  2019年 個人蔵

桑久保徹 (くわくぼ・とおる)とは

1978年神奈川県生まれ。2002年多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。今までに、ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、コペンハーゲン、シンガポール、ソウル、台北、東京など世界各地で個展を行う。主な展覧会として「サイト-場所の記憶、場所の力-」(広島市現代美術館、2013年) 、「東京画 Ⅱ:心の風景のあやもよう」(東京都美術館、2013年)、「VOCA 2012」(上野の森美術館、2012年)、「アーティスト・ファイル2010 現代の作家たち」(国立新美術館、2010年)、「トーキョーワンダーウォール」(東京都現代美術館、2003年)に参加。受賞歴に第3回Dアートビエンナーレ最優秀賞 (2013年)、VOCA展2012 奨励賞(2012年)、第三回絹谷幸二賞(2011年)、トーキョーワンダーウォール賞(2002年)。作品は、ジャピゴッツィコレクション、第一生命保険株式会社、高橋コレクション、高松市美術館、タグチ・アートコレクション、トヨタアートコレクションなど、国内外で数多く所蔵。

all images:©Toru Kuwakubo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
photo by Kenji Takahashi

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