あふれかえるレアグッズはどうやって? 横浜DeNAベイスターズを愛しすぎている居酒屋「くによし」

茅ヶ崎駅の南口を出て雄三通りを海に向かって5分ほど、小道を入ってすぐのところに、横浜DeNAベイスターズファンは知る人ぞ知る居酒屋「くによし」があります。

店内には、サインやユニーフォームが所狭しと飾られており、そこはまるで“野球博物館”のようであるとのこと。そんな一風変わった居酒屋「くによし」の店主、松本さんにお話をお伺いしてきました。

お宝がたくさん! サインボールとユニフォームにまみれた店内

店中を埋め尽くすベイスターズグッズや選手と撮影した写真の数々。直接選手から貰ったものがほとんどだというサインボールは、まさに山積み状態。ユニフォームはレプリカだけではなく、なかには実際に選手が着ていたものまであるそう。よく見ると、とんでもないレア物も多くありどうやって手に入れられるのか?かつてのスター選手から現役の選手まで、松本さんが長い間ベイスターズを愛し続けていることが窺えることと合わせて、謎も深まります……

飾られているサインやユニフォームについて質問すると、「それはいつの誰のサインで…」から、貰ったときのエピソードまで、松本さんが丁寧に説明してくれます。常連客も初めてのお客さんも、松本さんとの会話を楽しむような、野球ファンにはたまらない雰囲気です。

  • とんでもないレア物が眠ります...

  • 雑多に積み上げられたサインボール

  • ものすごい数の写真

  • KOMIYAMA! しかも2軍(湘南シーレックス)ユニフォーム

ただの熱狂的ファンではない!

実は松本さん、前身の大洋ホエールズ時代に仕事で球団との付き合いがあり、ただの熱狂的ファンではなく、直接球団と繋がりがあった経歴をお持ちのかた。

もともとは情報通信系の会社でサラリーマンをしていた松本さん、取引先に”大洋ホエールズ”があり、その頃から球団と付き合いが続いているそう。「くによし」の店主になった後も、景気づけにと二軍の試合に果物などを差し入れをするなど、20年以上ものあいだ球団の応援を通じて交流を深め、いまに至ります。

  • 店内は野球ファンの方々で賑わいます

お客さんと行く観戦ツアーがやばい!

「くによし」では、横浜スタジアムでの観戦ツアーを毎年恒例で開催しています。関係者しか入れない食堂で食事をしたり、グラウンドに降りて試合前練習を見学したり、通常では体験できないことのオンパレードに、参加したお客さんは大喜びだそうです。

  • ラミレス! 中畑! 歴代監督とパチリ

お食事は地元で捕れた新鮮な魚介をリーズナブルに!

くによしの魅力は野球だけではありません。割烹で修業を積んだという松本さんの料理は、居酒屋とは思えぬほどのクオリティ。

食材は鎌倉の小坪や小田原の港で揚がった魚介を松本さん自ら仕入れています。その日ごとに替わる活きの良い魚や貝類の刺身や煮つけは大衆居酒屋の粋を超えているといっても過言ではいレベルです。

また、松本さんお手製のコロッケやシュウマイも人気の定番メニュー。家庭的でほっとする、だけど家ではなかなか出せない味わいは◎。料理はどれも650円以下(刺身三点盛り950円を除く)ととてもリーズナブル。美味しいものを手頃な価格で提供することが、松本さんこだわりだそう。

  • 魚介中心のメニュー

  • 本日のお通しはもはやお通しとは言えないレベル!

  • 新鮮さが際立つお刺身は絶品

  • 生しらすもあります

待ちに待ったプロ野球開幕! みんなで楽しみを共有したい

今年のプロ野球開幕は、新型コロナウイルスの影響で約3か月遅れとなる見込み。当面は無観客試合のため観戦することはできませんが、今年も観戦ツアーは開催したいと松本さんはいいます。

「みんなが喜んでくれるのが嬉しいから。こんなときだからこそ、楽しいことを共有したいじゃない」

美味しい料理を手頃な価格で提供すること、野球を通じてお客さんと楽しみを共有すること、どちらにもその根底には松本さんの「喜んでもらいたい」という思いがあるのだと感じました。私も一プロ野球ファンとして、今年も松本さんが観戦ツアーを開催できることを願わずにいられません。

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