あの路地を曲がれば。〜雑誌編集者の鵠沼ライフ〜

アートで繋がる10日間「鵠沼アートフェスティバル」で鵠沼の魅力再発見!

2月の終わり。第2回「鵠沼アートフェスティバル」が開催されました。例年、冬は鵠沼を離れることが多いので、どんなイベントなのか詳しく把握していませんでしたが、今年はお客さんにもなり、出店者にもなり、大いに堪能させていただきました。

「鵠沼アートフェスティバル」とは、鵠沼海岸、本鵠沼エリアを中心に、様々な店舗やギャラリー、個人宅がアートの展示や販売、ワークショップなどを開催し、アートで繋がろうという主旨のイベント。

管理人を務める「松の杜くげぬま」もお誘いいただき、10日間の会期のうちラスト3日間だけ参加会場として名を連ねました。前半は、準備とともに他の会場も回り、どんなイベントか知るところから。全39箇所もの参加会場はとても回り切れないけれども、ご近所を中心に散策の開始です。

日常の買い物などで鵠沼海岸商店街に足を運ぶことは多いけれども、実は足を踏み入れたことがない!というお店もたくさん。お客さんとしてアートフェスティバルに参加して一番の収穫は、こんな機会でもなければ扉を開くことがなかったかもしれない空間との出会いでした。好きなテイストの雑貨を発見したり、店員さんとの話に花が咲いたり、アートに触れて刺激を受けたり、知らない鵠沼のカルチャーを学んだり。学生時代の文化祭で各教室に、次は何が展示してあるんだろうとワクワクした感覚を思い出しました。

全会場の参加内容や地図が掲載されているアートフェスティバルのパンフレットは、スタンプラリーの台紙も兼ねていて、訪れた会場でスタンプをもらうのも楽しみのひとつ。たまたま妹ファミリーが遊びに来ていたので、参加会場に掲げられているフラッグを目印に子供たちとあちこち巡り、スタンプを集め、ちゃっかりオリジナルグッズをゲット!

「アート」と言ってもその定義は広く、一流の絵画を展示したギャラリーや地元クリエイターによる手作り作品の販売だけでなく、飲食店に特別メニューが加わったり、お店の販売商品そのものがアートを感じさせたりと、表現方法は様々。共通しているのは、店主やオーナーが本当に好きなことを仕事にし、それぞれオリジナリティ溢れる展示をされているということ。

何か目的を持って、ひとつの店を目指すのではなく、いろいろな会場で心ときめく瞬間があって、鵠沼って素敵な人たちがたくさんいて面白いなぁと俯瞰して街を見つめることができる。それがアートフェスティバルの面白さなのではないかと思いました。

そして「松の杜くげぬま」の3日間。どなたかアーティストとコラボして作品展示をしようかなとも考えましたが、築91年の建造物そのものをご近所の皆さんに見ていただこうと、「建物公開」というシンプルな企画にしました。ちょうど同時期に、藤沢市と湘南藤沢文化ネットワーク主催のイベント「藤沢のひなめぐり」にも1会場として参加していたため、古い雛飾りをお借りして展示するというもうひとつのミッションもありましたが、こちらは残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。

その代わりに、我が家にあったミニミニお雛様を展示。初日には、葉山の陶芸作家ucacoceramicsによる桜餅とお抹茶をお出ししたり、土日にはお子さんも楽しめる雛寿司作りワークショップも開催しました。

ウイルス感染対策で、次から次へとイベントが中止され、自粛ムードが高まっていた時期だったので、果たしてお客さまは来てくれるものか、と思いましたが、蓋を開けてびっくり。3日間で150人以上のお客さまにお越しいただきました。お天気にも恵まれ、お散歩がてら立ち寄ってくださった方も多く、私たちスタッフはひっきりなしに建物をご案内。

こちらのコラムでも以前紹介した父の絵日記は閲覧自由に。巨木の三兄弟には看板をつけて、と私も思いつくままに鵠沼ヒストリーを発信。本連載を読んで足を運んでくださったお客さまもいて、嬉しい限りでした。

数年前までは手入れも行き届いていない単なる古い民家だった空間が、地域の皆さんがゆっくりと過ごしてくれるような場となり、多くの交流が生まれたこと。それを体感できただけでも、参加した意味があったなぁと感じました。

鵠沼アートフェスティバルは、鵠沼の個人商店やギャラリーなど、鵠沼愛が溢れる店主やオーナーたちによって運営されています。新型コロナウイルスの影響で、様々な判断の難しい時期でしたが、運営委員会の適切な対応や配慮、お客さまの協力もあって、本当に良いイベントになったのではないでしょうか。

鵠沼への愛着が強いひとりとして、これからも地域の魅力を高めてくれるアートフェスティバルを応援したいと思います。

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