【フォトレポート:前編】バスケ・アート・音楽・ダンス! 一流アーティストが湘南の高校をジャック『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』

藤沢市にある藤沢翔陵高校の学園祭『翔陵祭』が10月29日(土)・30日(日)と2日間にわたり、開催されました。こちらでは29日(土)のフォトレポートと、主催者・出演者の方々へのインタビューの内容をお届けします。

『翔陵祭』とは、今年で63回目となる藤沢翔陵高校の学園祭。そんな伝統ある学園祭を、今年はなんと、湘南・藤沢発のワールドワイドなストリートファッションブランド「Lafayette」が『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』と銘打って全面プロデュース。世界的に活躍する、超一流アーティスト達が、藤沢翔陵高校に集結しました。まずはインタビューから。

〔Main image by kazuki〕

──『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』が誕生したきっかけはなんだったんですか?

発起人の1人であり、藤沢翔陵高校の教員をされている矢ノ倉先生に伺ったところ、

「もともとLafayette代表の小柳さんとは知り合いで、ずっとLafayetteと一緒に、生徒にリアルな教育をしていきたいと考えていたんです。Lafayetteと藤沢翔陵高校の出会いは今年の春ですね。教員のユニフォームを作ろうということで、ポロシャツの制作を依頼しました。そして教員達がそのポロシャツを着ていると、生徒から自分たちの分もほしい! と言われまして。

そこで思い切って、ストリートブランドであるLafayetteと一緒に生徒の制服を作ってしまおうということになったんです。今年の夏は生徒みんなが、Lafayetteが作ってくれた制服を着ていました。きっかけはそこからですね。」

  • ▲ Lafayetteに対する熱い想いを語る矢ノ倉先生(写真左)photo by masato urata

──文化祭のプロデュースを相談された時はどんな気持ちでしたか?

Lafayette代表の小柳さんに伺うと、

「実は僕も相談される前から、藤沢翔陵高校と一緒にもっと何かやってみたいなと思っていたんです。だから、相談をもらった時は二つ返事でやりましょうと。これまでいろいろなイベントの経験もあったので、バスケ、アート、ダンサーなど、各分野のスペシャリストを呼んで面白いことをしようと考えました。それと、藤沢翔陵高校の卒業生でDJやっていると聞いていたから『DJ CREW』は誘うしかないなと。」

  • ▲ 『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』のプロデュースを手掛けたLafayette代表の小柳さん(写真中央)とDJ CREW(写真右)photo by masato urata

──それで“SCHOOL JACK”という企画が生まれたんですね

小柳さん「そうですね。テーマを決めようと考えた時に“SCHOOL JACK”というワードが思いついたんです。でも最初は、歴史ある学園祭をジャックするなんて、どう考えても学校的にアウトだろうなと。ダメ元で相談してみました。すると意外なことに、校長先生まですぐにOKを出してくれました。だから、僕たちもすごく進めやすかったですね。」

──学園祭を通して生徒達に伝えたいメッセージとは?

矢ノ倉先生「私は日頃から、好きなことを探してもらえる学校というのを目指しています。だからこの学園祭ではまず『本物』を体感してほしいですね。こんな世界がある。こんな仕事がある。なんとなく分かっていても、体感すると全然理解度も違うし、大きな財産になる。授業では教えられないそういう部分を伝えられたらなと。」

『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』ついに開催!

それでは、ここからは29日(土)12時からスタートした『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』のフォトレポートをお届けします。

12時になると、一般のお客さんが続々と入場。校舎内ではLafayetteと藤沢翔陵高校のコラボTシャツを作るワークショップを開催。シルクスクリーンという印刷方法を体験しながら自分のTシャツを作れるとあって、多くの人が参加されていました。

外ではペインターとして活躍するNOVOLがライブペインティングを実施。

  • ▲ シルクスクリーン製法を体験

  • ▲ 一流ペインター・NOVOLによるライブペインティングも

そして、もっとも多くの人で賑わっていたのが中庭スペース。藤沢翔陵高校出身の「DJ CREW」がノリの良いアップテンポな曲を続けざまにプレイ。会場を沸かせます。

さらにバスケットボールのハーフコートが設置され、ストリートバスケチーム・Ballaholicが生徒やLafayetteのスタッフたちと対決。

「MC MAMUSHI」の巧みな話術も相まって、会場のボルテージは急上昇。大盛況で「Ballaholic」のAPG(All Pick-up Games)は終了となりました。

前半はこれまで。後半では、湘南を代表するミクスチャーバンド「山嵐」のボーカル・SATOSHIがこの日のために組んだ「翔陵祭 SPECIAL BAND」や、「SUPER SONICS」、「COMA-CHI」、「TAKESABURO」など、湘南に縁のあるアーティスト達によるパフォーマンスに注目していきます。

最後に、インタビューの終盤でこんな質問をしてみました。

──みなさんにとって湘南のイメージを教えてください。

矢ノ倉先生「ありきたりだけど、年とか性別とか関係なく、人と人とがハートでつながれる場所。そして大人が遊び方を知っている街。」

Lafayette代表・小柳さん「若い子も、遊び方を知っている大人を見てきています。だからこそ、湘南の若い子は勢いがあるし、期待を感じる。そして、なんといっても住みやすいです。一度住むとなかなか出ていけない。都内とかに出て行った人も結局戻ってきてしまう。そんな街ですね。」

DJ CREWさん「DJとして最新の情報がまず入ってくるのは、やはり東京です。だから、とりあえず東京に引っ越しました。でも、東京での生活は、すごく息がつまる。たまに湘南に帰って来て仲間に会うと、人の温かさを感じます。悩みがあれば近くの海にもすぐ行けます。そんな湘南に、そう遠くないうちに僕も帰ってくるつもりです。」

遊び方を知っている湘南の大人たちが、高校生と一緒になって、真剣に遊ぶ。『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』は、大人も高校生も出演者の一流アーティストでさえもが、一緒になって遊べる、湘南だからこそ実現できた“お祭り”でした。

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なお、NOVOLによるライブペインティングは『“SCHOOL JACK” in 翔陵祭』開催翌日に完成。藤沢翔陵高校の一角を彩る作品をバックに、生徒たちと記念撮影を行いました。

後編では、いよいよライブアクトに移ります。

  • photo by yota koyanagi

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