江の島で「むすぶ」体験を。食・アート・学びが広げる、新しいつながり

湘南・江の島に、ちょっと特別な場所があるのをご存じですか? その名も「 コミュニティカフェ 江の島むすぶ」。
ここは、ただお茶を飲むだけのカフェではありません。食、アート、学びを通して、「人と人を繋げて、深く結ぶ」ために生まれた場所なのです。

「つなぐ」だけじゃない。「結ぶ」まで、を目指して

「むすぶ」という名前には、オーナー・長谷川さんの大切な想いが込められています。
“出会って終わり”ではなく、「出会った人同士が深くつながり、結ばれていく場にしたい」
そんな願いから、このスペースは誕生しました。

きっかけは、長谷川さんが旅行中に出会ったバリ舞踊に深く魅了されたことでした。2000年にバリ島のインドネシア国立芸術大学への留学を決意し、会社を退職し単身バリへ渡航します。言葉がわからないまま入学しましたが、辞書を片手に、日本人留学生の助けを借りながら生活に必要な会話を習得していったとのこと。約2年半の留学を経て帰国後は、講座やイベントを通じて、バリ舞踊をはじめとするバリ文化の魅力を日本で広める活動を続けていました。

そのなかで芽生えたのが、「いろんな人と出会い、伝え合い、結び合う場をつくりたい」という想い。シンプルでありながら強くまっすぐな願いが、この「むすぶ」の原点となっています。

なぜ江の島?バリ島との不思議な共通点

実は、江の島とバリ島には多くの共通点があります。島の形がよく似ているほか、芸能の神・弁天様を祀る文化や、龍と亀の伝説が残る点、さらに江の島に生えるヤシの木が、バリでお供え物に使われる種類と同じであることなど、つながりを感じられる要素がいくつもあるのです。

長谷川さんにとって江の島は、バリと深い縁を感じる特別な場所でした。

そんな江の島で、2006年からはバリ文化を楽しむイベント「江の島バリsunset 」にてバリ舞踊を披露し続けてきました。いつかこの土地で文化発信をしたいという想いを抱き続けていたそうです。

そしてある日、偶然この場所を使わせてもらえるという話が舞い込み、「江の島むすぶ」が誕生しました。

食・アート・学び——ここで広がる体験

「 江の島むすぶ」のテーマは、食・アート・学び。
たとえば水・木曜日には、インドネシア料理を提供するカフェ営業。ナシチャンプルや サテリリ(鶏つくね)などのスパイス島ランチを気楽に楽しめます。
アートの展示やワークショップもしています。

写真展、水引きづくり、白あん細工の猫作り……どれも、手を動かしながら自分の世界に没頭できる、癒しの時間。
さらに、血糖値コントロールを学ぶ健康講座など、日常に役立つ「学び」の機会も。

この日はネパールの写真や文化の紹介をしていました。ここでは、「やりたい!」と思った人が、自ら企画し、実現できる。長谷川さんは、そんな夢の後押し役でもあります。

地元の人も、旅人も。誰もが"むすばれる"場所

取材の間にも、顔なじみのお客さんたちが、ふらりと訪れていました。「おはようございます」「こんにちは」と声を掛け合う空気感は、まるで大家族のよう。

東京ではなかなか味わえない、ゆるやかであたたかな島時間。江の島の”ちょっとした田舎感”が、心をほどいてくれるのです。

「ここに来て、学び、それを伝え、また誰かとつながる。そんな循環が、ここで広がっていったらいいな。」

そう語る長谷川さんの言葉には、未来への静かな希望がありました。

あなたも、"むすばれに"来ませんか?

江の島散歩の途中に。
旅の思い出に。
ふと、誰かと出会いたくなったときに。

「江の島むすぶ」は、ただのカフェじゃない。ここに訪れることで、あなたと繋がりがある糸が、きっとまたひとつ、結ばれます。

江の島で、新しい“むすぶ”体験を。次は、あなたの番かもしれません。

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