湘南・平塚から発信する、コーヒーとピーナッツの新たなカフェスタイル。「anos coffee」で美味しい1杯はいかが?

平塚駅西口から歩いてすぐのところに、ネオンの電飾を掲げたカフェ「anos coffee(アノス・コーヒー)」がドアを開きました。

モノトーンとウッドの温かみを基調とした装いと、壁に掛かった趣のある絵画。コーヒーの香りが漂う中、お店から聞こえるのはパリッ、パリッ……というピーナッツの殻が割れる音。五感とドリンクで愉しむコーヒーショップ、anos coffeeの敷居を一緒にまたいでみましょう。

ピーナッツの殻もお店の一部。毎日違う表情を見せるカフェ。

白い壁に打ちっぱなしのコンクリート。間接照明で照らされた絵画。そして、モダンな店内に広がるコーヒーの香りとピーナッツの殻。はじめて訪れるとビックリするかもしれませんが、これがanos coffeeのスタイルです。

コーヒーをオーダーするとサービスとして付いてくる殻付きのピーナッツ。それを割って食べながら、コーヒーを楽しみましょう。割った殻はお店の床に捨てるのがこのお店での作法。その殻がお店の表情を日ごとに、刻一刻と変化させていくのです。

  • ▲ コーヒーをオーダーして、殻付きピーナッツと無料wi-fiのパスワードを手に入れましょう

  • ▲ カウンター席には電源プラグが備えられており、スマホも充電できるようになっています

anos coffeeが誇るこだわりポイントのひとつは、「Goodman Coffee」でも採用されている「LA MARZOCCO(ラ・マルゾッコ)」のイタリア製エスプレッソマシンです。このお店にあるのは「Strada EP」というシリーズの1台で、バリスタの間で高い評判を集めている最上位モデル。スペシャルティコーヒーが持つ本来の味わいを引き出し、風味豊かな1杯を抽出します。

マシーンだけでなく、豆にもこだわりを持っています。スペシャルティコーヒーと呼ばれる製法のもののうち、焙煎から1ヶ月以内と旨味がピークに達しているものをブレンドして提供。エスプレッソには2種、ハンドドリップには5種の豆が組み合わせてあります。

コーヒーならではの苦味を残しつつ、後味スッキリで飲みやすい。そんなドリンクは、有機卵を使用してしっとりと仕上げたシフォンケーキとの相性も良く、セットでオーダーするお客さまが多いそうです。

  • ▲ バリスタも羨むマシン、LA MARZOCCO製の最上位モデル「Strada EP」

  • ▲ コーヒーとの相性抜群なシフォンケーキ。単品でもお楽しみいただけます

本格的なコーヒーを地元・平塚に。個性豊かな人々が集まる駅前の珈琲処。

オーナーの佐野さんがカフェを開こうと決心したのは、アメリカ・アイオワ州での留学生活でのこと。それ以前はコーヒーを飲まなかったといいますが、ある日街のカフェに入店。そのひと時に心地良さを覚えた佐野さんはやがて足繁く通うようになり、コーヒー文化の豊かさに触れていきました。

「帰国した当時は大手コーヒーチェーンの日本進出がちょうど始まったぐらいの頃で、平塚には本格的なコーヒーを出すカフェがなかったんです。だったら僕がそんなカフェを開こう、と」

こだわりの1杯を淹れるカフェを開いて、住み慣れた地元・平塚の人々とコーヒーの味わい深さを分かち合いたい。心に思ったその日から、佐野さんはお店のオープンに向けて動き始めました。

平塚という土地を選んだのは、佐野さん自身が持つ地元愛から。平塚の人々は街に対して深い愛着を持っており、就職で上京してもいずれこの街に戻ってくる人々が多いといいます。

「僕にとっては居心地がいい街です。昔から知っている馴染みのお店が多く残っているし、それが居心地の良さにつながっている気がしますね。何か新しいものがやってきても、この街にぴったりハマれば深く根付いていくし、そうやってこの街に溶け込んでいくんです」

この店もそんなふうにして、地元の人々から愛される存在になりたい……そう語る佐野さんの言葉からは、故郷への想いが溢れ出ていました。

そんな佐野さんが挙げる湘南の良さは、「気候」と「人」のふたつ。海、山など自然に囲まれた環境の中、いろいろなライフスタイルが混ざり合う様が好きなのだそう。

「海がある暮らしも好きですし、この街で暮らしている人々も好きです。うちのバリスタも人柄を重視していて、嬉しいことに素敵なスタッフが揃いました。みんな色々なバックグラウンドを持っているので、ぜひ話し掛けてみてください」。ちなみに、この日カウンターに立っていたバリスタの一人は、昨年度の「湘南江ノ島海の女王」を務めた水越さん。素敵な笑顔で迎えてくださいました。

「オープンから1ヶ月ちょっと経って、少しずつリピーターのお客さまも増えてきました。ナッツの殻を踏む音が楽しくて、子どもたちは一日中笑顔で踏んでいくんです。このスタイルが平塚に根付いたら、いずれは他の街にも広げていきたいですね」

見て、踏んで、味わって楽しむ駅向かいの「anos coffee」。床に広がるピーナッツの殻は年月を重ねて、お客さま、カフェ、そして湘南・平塚の表情を変えていくことでしょう。特製のネオンサインを光らせて、きょうもみなさまをお待ちしています。

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