七里ガ浜海岸で湘南の夕陽を。潮風を感じながら、ひと味違ったゆったりムードを味わおう。
湘南の夕暮れといえば、海と夕陽と江ノ島をいっぺんに味わいたい。
先日ご紹介した稲村ガ崎公園からもう少し藤沢寄り。江ノ電に乗って鎌倉と藤沢のだいたい真ん中、七里ヶ浜駅で降りて徒歩1分の場所に、今回ご紹介するスポット「七里ガ浜海岸」はあります。
波打ち際はすぐそこ!「日本の渚百選」にも選ばれた海岸へ。
1996年に「日本の渚百選」のひとつとして選ばれた七里ガ浜海岸。その上には「七里ヶ浜海岸駐車場」というパーキングエリアがあり、夕陽を眺めるのにおすすめのスポットとなっています。2015年公開の『海街diary』など、七里ヶ浜はしばしば映画やドラマにも登場しているので、予習してから行くとよりテンションが 上がるかも?
さて、駐車場から伸びている階段を見下ろすとすぐそこに波打ち際が現れます。どれぐらい近いかというと、下の写真ぐらい! これだけすぐそばだと泳いでみたくもなりますが、残念ながら遊泳禁止……あしからず。
▲ 左側の道を進んで国道を越えるとすぐ海です
▲ 数ステップですぐに海。波が荒いのでご注意を...
ただ、潮が満ちていなければ砂浜を歩くことも十分可能。海水浴客がいないぶん、浜辺のムードをじっくりと堪能することができますね。この日は天気も良かったので、階段を降りてみることにしました。
水平線の向こうにある太陽に思いを馳せたり、波打ち際に足あとをつけてみたり、あるいは漂流物との出会いを楽しんでみたり。ゆっくり進んでいく時間をじっくりと味わうのもなかなか乙なものです。泳ぐだけが海の良さではないんだな、と改めて思わされました。
江ノ島の向こうに沈む湘南の夕陽をじっくりと。高台からでも、砂浜からでもよし。
さて、夕暮れも近づいてきました。稲村ヶ崎では富士山に重なる江ノ島を眺められますが、ここ七里ガ浜海岸ではその江ノ島をより近くに感じながら、またひと味違った湘南の夕焼け空を見渡すことができます。
個人的におすすめなのは、写真にも撮った行合橋交差点近くのこのあたり。冬の北風が少しだけ吹いていたこの日はたまたま七里ヶ浜高校の生徒たちが来ていて、砂の上で部活動の練習をしていました。
写真を撮ったポイントのすぐそばに階段がありますが、そこにも高校生の姿がありました。会話を端聞きした限りでは、きっと帰りがけに寄ってきたんでしょう。海から吹く潮風に乗って青春の香りがしてきそうでした。
▲ 江ノ島と、七里ヶ浜高校の生徒たち。校舎は134号線と江ノ電を隔ててすぐ向こう側
もちろん、砂浜に下りてもいい景色が見られます。波の音を聞きながら、江ノ島の向こう側に沈んでいく夕陽を見届ける…そんなふうにして過ごすのもいいでしょう。その時その場の風情に合わせて、みなさんだけのオリジナルな時間をお過ごしください。
江ノ島と鎌倉のだいたい真ん中にある七里ガ浜海岸周辺は、江ノ島や鎌倉とも似つかないゆったりムードを味わいたいときにおすすめのスポット。コーヒーを片手に持って、オレンジ色の落日に目を奪われる人々のシルエットがよく似合っていました。いつもの夕方にマンネリを感じたら、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
余談ですが、この記事だけでなく現地の表記にも「七里ヶ浜」「七里ガ浜」と揺れがあります。これは前者を主に地名として、後者を主に住所として使っているためなのだそう。稲村ヶ崎でも同じことが起こっているので、案内板などに目を向けてみるとちょっと面白いかもしれません。
七里ガ浜海岸
鎌倉市七里ガ浜東2丁目
車でお越しの方には、5時間の駐車と江ノ電の全線フリーパスがセットになった「七里ガ浜パークアンドレールライド」がオススメです。
[営業時間]
チケット発売時間 … 9:00〜16:00
駐車場営業時間 … 9:00〜21:00
[実施期間]
7月・8月を除く毎日
「七里ガ浜パークアンドレールライド」の詳細は下記にてご確認ください。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/shitirigahama-p_rr1.html
ライター情報
akira suematsu
湘南生まれ湘南育ちの純・湘南ボーイ。そのわりにサーフィンは未経験だが、鵠沼の海が世界で2番目に落ち着く場所である。まだ見ぬ湘南の魅力、そして多様なライフスタイルのあり方を求めて、ペンとカメラを両手に行動範囲を拡大中。
特集・コラム
注目の特集やライターによるコラムなど