ビーチパーク運営一新!安心で開かれたビーチを目指して【前編】

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ビーチバレー、ビーチサッカー、ビーチラグビー、3人制バスケットボールといったスポーツを楽しめる「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク by shonanzoen(以下、ビーチパーク)」は、シーズン問わず通年利用できる未来型ビーチとして1990年、平塚海岸に誕生した施設です。

人と海の共生をコンセプトに、夏季は海水浴場(※)としても楽しまれています。そんなビーチパークの運営(指定管理者)が、2018年度から一新されました。これまでのNPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブなどの共同事業体による10年の運営体制から、ライフセーバーらの設置業務を行っている株式会社ピースフルが中心となって組織されている「平塚海岸魅力促進共同事業体」にバトンタッチ。本年度より新しい風が吹き込まれるビーチパークは、どう変わっていくのでしょうか。株式会社ピースフル指定管理事業部マネージャーをつとめる米田さんにお話を伺いました。(本記事は、前編・後編の2回に渡って掲載します。)

※平成30年は、7月14日(土)〜9月2日(日)の間、湘南ベルマーレひらつかビーチパーク海水浴場を開設中。

今年度から指定管理者が変わったビーチパーク

ビーチパークは行政による管理運営ではなく、質の高い企画や利用率の向上を目的として民間に運営を任せる指定管理者制度により運営されている。2018年度より指定管理者が変わったのは、もともと一定年数で決まっている指定期間が満了となり、新たな指定管理者を行政が公募し、「平塚海岸魅力促進共同事業体」が選定されたからだ。新たな共同事業体は、ライフセーバー・民間の救急救命士・医師をイベントやスポーツ大会に設置、救護対応を請け負う「ピースフル」とNPO法人「県ライフセービング連盟」などの4事業者で構成されている。組織の代表企業は、主に基本的な運営管理を行っているピースフルだ。湘南国際マラソンの救護体制を請け負うなど、湘南地域との関わりは深い。

「弊社の代表が学生時代から大磯でライフセーバーを長年続けていたこともあって、湘南地域とは強い縁を感じています。現在弊社では、2017年から大磯の照ヶ崎プールの指定管理にも携わっていますが、そこで得た経験もビーチパークの管理にいかしていきたいと考えています」

  • 運営・管理の拠点「ビーチセンター」

ビーチパークは全国的にも希少な施設

平塚とも縁はある。2014年から、夏休み期間中に開放される市内全小学校のプールの安全管理を請け負っている。もともと海の安全に関わっている企業だ。ビーチパークが如何に希少な施設なのか、その価値は十分に理解しているつもりだ。

「私も湘南でライフセービングを20年以上やっていますが、平塚のビーチパークは良い場所だなぁって、ずっと思っています。売店・更衣室・シャワーといった設備が通年稼働しているビーチなんて、全国的にみても片手で数えるくらいしかないんです。だから、もっともっと活発な場所にしていきたい」

  • 売店・更衣室・シャワーといった設備を完備

  • 併設されている売店では地の魚を使ったメニューも

安心・安全があるからこそ楽しめる海のレジャー

気軽にビーチパークへ来てもらう。そのために重視しているのが安全だ。シーズン問わず毎週末と祝日は、常にスタッフ2名が常駐し、その内の1名は医療従事者(救急救命士または看護師)を配置する。これは日本のビーチにおいて、まだまだ少ないケースであり、平塚から発信していきたい啓蒙でもある。

「仮に怪我をされた方が受付にいらっしゃった時、可能な限りの手当てが出来る準備と体制を整えています。ビーチパークに診療所があるわけではありませんが、安心して海を楽しめる場所だと、まず知っていただけるように活動していきたいと思っています」

ライフセービングの世界では指導の際、「人間はコップ一杯の水で溺れてしまう」といった話をまず聞くそう。「海を安全に楽しんでもらうためには、正しい知識を身に付けてほしい」そんな強い想いもある。夏前になるとライフセーバーが子どもたちに「海の安全教室」を行っている藤沢市などの近隣自治体があるように、ビーチパークでも子どもから大人まで海の安全を学べる教室やイベントの開催を構想中だ。

いよいよはじまった2018年のサマーシーズン。平塚の海水浴場を支えるビーチパークの“安心なビーチへ”の変革も本格的なスタートをきった。

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