小さなフィッシュテールとクリエイターの出会い。ハンドプレーンの可能性を探求する展覧会が湘南・江ノ島で開催。

ここ最近じわじわと注目を集めているハンドプレーン。ボディサーフィンのアイテムとして登場し、手にはめて使うというイージーさと、インテリアとしても使えるお手頃なサイズ感が人気に。そんなハンドプレーンのメイキングキットを湘南から展開しているのが「Bensema(ベンセマ)」です。

先日「Bensema」が主催した展覧会『HANDPLANE DESIGN ISSUE 10person/10design』では、A4サイズのハンドプレーンが1日で作れるキットを10人のアーティストとデザイナーに渡し、それぞれが自分だけの1枚を制作しました。以下ではそのイベントの様子をお届けいたします。

Bensemaのハンドプレーンメイキングキットは至ってシンプル。桐材で作られたフィッシュテールのボディ、ベルト、ホルダー、コーティング剤とサンドペーパー、そしてマニュアルの6つしか入っていません。普段DIYをしない人でも1日あれば作れてしまう手軽さと、未塗装のボディをどのようにカスタムするか……という遊び心を兼ね備えています。

体一つで波に乗るボディサーフィンをより簡単に行えるハンドプレーンですが、ボディのタイプやプレースタイルなど、まだまだ“遊び甲斐がある”アイテムなのだそう。すでに100以上のオリジナルハンドプレーンを誕生させているBensemaでは、デザインの観点からハンドプレーンのカルチャーを確立していきたいといいます。

今回ハンドプレーンを制作した10人のバックグラウンドは多種多様。プロダクトやアパレルのデザイン、イラスト、アクセサリー、フォトグラフィー、切り絵、靴磨き……など、ハンドプレーンとの親和性もそれぞれ。自らの作品を貼り付けたり、染料として柿渋を使用したり、中にはプレーンに焼印で模様を入れた作品も。

「制作中はみんなで作り方を共有して“ああするのもいいよ、こうするのもいいよ”というふうに工夫していたそうで、その過程も楽しんでいたようです」と話すのはBensemaを主宰する浜田さん。自身も工業デザイナー出身で、クリエイター達による“お遊び”の面白さを語っていました。

普段は部屋のインテリアとして。いい波が来た日にはエキップメントとして。小さなフィッシュテールの可能性を感じさせるエキシビジョンとなりました。Bensemaはこれからもワークショップや展覧会を行っていくそうなので、みなさまも機会があったら参加してみてはいかがでしょうか。

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