全国各地に数多くのファンを抱える若きベテランのクラフトマン。PEACE CRAFT 西村正行さん[カリフォルニア ライフスタイル Vol.2]

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杉本 篤史さんの個展が、今月11月25日(金)より3日間、湘南 茅ヶ崎の「Mar-Vista Garden」で開催される。Vol.1でお伝えしたとおり、今回は、ビーチカルチャー発祥の地であるカルフォルニアがテーマ。

そして連載2回目のVol.2では、杉本さんが映し出す世界観を表現するための空間づくりをサポートするクリエイター、PEACE CRAFTの西村正行さんにスポットをあてたい。

湘南にPEACE CRAFT LABO(工房)を構える。

西村さんは、湘南 茅ヶ崎に住みながら平塚に工房兼ライフスタイルショップ、「PEACE CRAFT LABO」を構える若くしてベテランのクラフトマン。

大工としての経験をベースに、今ではオリジナル家具や雑貨の製作だけでなく、空間の設計やデザイン、店舗の内装、個人宅のリノベーションまで幅広く手がける多彩な才能の持ち主だ。

「人生を豊かにするライフスタイルを発信する場所をつくりたい」という思いでスタートしたPEACE CRAFT LABOは、彼の城でもある工房に、センス良くセレクトされた雑貨が並ぶショップが併設されている。

今では、地元だけでなく全国各地に「西村氏の作品がほしい」という多くのファンを抱え、LABOには毎日たくさんの顧客が訪れる。

一人ひとりに丁寧に向き合い、それぞれが求めるニーズに耳を傾けながら共に新たな自分を発見していける、そんな店舗を目指しているとか。

年月が彩る風合いでモノづくりを重ねる

西村さんのこだわりは、新材よりも使い古された古材や廃材をリユースすること。「誰かにとっての不要を誰かにとっての必要に」今でこそ当たり前とされる再利用の概念をずっと以前より、ご自身のコンセプトとして掲げていたそう。

「木は、何十年何百年と、気が遠くなるような年月をかけて成長した尊い命。伐採された後でも呼吸を続けています。使わなくなったから捨てるのではなく、誰かにとって必要なものへと進化させる。それが僕の使命。」そう語る西村さん。

古びた質感や傷でさえも味わいとして活かし、その歴史の分だけ刻まれた風合いを表情に変えていく、まさに匠のなせる技である。

こだわりは、空間の心地よさ

「身を置く空間は、日常の何気ない瞬間を楽しめる場所。すなわち、自分そのもの。だからこそ、そこに宿る心地よい自分らしさを大切にして欲しい。」そんな想いで、日々、空間づくりを行っているそう。

個展では、アメリカ西海岸にある牧場のフェンスや納屋で使われていた古材でフォトフレームを製作し、作品に彩りを加える。

厳しい気候の中、1世紀以上使用された素材には、豪快なノコの跡や剥がれたペイントが残り、人の手では到底表現できないような魅力が詰まっている。

そこに、杉本さんのレトロでノスタルジックなカルフォルニアの世界観が重なることで、よりいっそう深みが増すのだ。

アートを身近に

Mar-Vista Gardenは、ヴェニスを中心としたヴィンテージ家具を独自のルートで輸入し販売しているショップだけでなく、アーティストの支援もおこなっている。

「絵や写真を壁に飾る。ただ、それだけで毎日が豊かになる。アートをもっと身近に感じて欲しい。」そう願いを込めて、様々な分野の個展を随時開催しているのだ。

杉本さんとMar-Vista Garden、そして、PEACE CRAFTがサポートし、表現されるアメリカ西海岸カルフォルニア。

25日から開催される “Staycation” では、古材を使った世界でひとつだけのフォトフレームをつくるワークショップも開催するそう。

今を生きるアーティストたちのリアルな空気を肌で感じてみて欲しい。

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