日本のサーフィン文化発祥の地・鵠沼生まれのオーガニックTシャツ、「鵠沼Fish」。

日本におけるサーフィン文化発祥の地・鵠沼。この街に、サーフィンから着想を得たオーガニックプロダクトがまたひとつ誕生しました。真っ黒に日焼けした少年が、このTシャツを着てロングボードで波に乗る。そんなイメージがモチーフとなっているのが「鵠沼Fish」です。

鵠沼Fishのルーツは、主宰者である鎌田さんの趣味。もともとTシャツ作りが好きで、しばしばTシャツを作ってはご友人などに渡していたとのこと。「人にあげて喜んでもらうのが昔から好きでしたし、本業のWEBデザインとは別の分野で、自由な発想からモノづくりがしたかったというのもありますね」と鎌田さんは振り返っています。

〔撮影協力:TOASTED

シャツのトレードマークでもあるフィッシュテールは、以前も作っていたそう。当時はプリントでしたが、鵠沼Fishとして本格的に作ろうと考えたとき、ポケットにしようと決めたといいます。

「このシャツがサーファーと地域の間の潤滑油になればいいなと思いますね」と鎌田さんが語る背景には、日本のサーフィン文化、そして鵠沼という地域の関係性があるといいます。

中学時代に鵠沼へと引っ越してきた鎌田さんは、高校時代にサーフィンの奥深さに魅了されました。技術的な側面だけでなく、文化の成り立ちやそれそのものに学ぶことも多かったそうで、いまでも鵠沼海岸で海に入っているとのこと。

“サーファーといえば湘南”というイメージがありますが、波乗り達に対する印象はここ湘南でも様々なものがあります。そんな中、鎌田さんはそれを少しでも良いものに変えていけたらと願っています。

「サーフィンが地域の人たちにもっと愛されたらいいなと思っています。このTシャツを見かけた人が“そのポケットかわいいね”と声を掛けるキッカケになって、そこから少しずつ話が広がっていけば、と」

これまでも作られていたグレーのものに加え、『ふくしまオーガニックコットンプロジェクト』の綿花を使用したTシャツもラインナップ入りするようになりました。このプロジェクトは福島県いわき市を中心に綿花を栽培・収穫するもので、環境省主催の『グッドライフアワード2015』では環境大臣賞・優秀賞を獲得しています。

地球環境にやさしく、風合いを活かした生地から生まれるTシャツ。このファブリックを使う決め手になったのは、鎌田さんが素材探しでいろいろなところに連絡を取っていた頃、『ふくしまオーガニックコットンプロジェクト』からの返信メールに記されていた一文がストンと心に落ちたことでした。

「お返事のメールに“鵠沼の波と福島の波が合わさるようなお話をいただき、ありがとうございます”と書かれていたんです。鵠沼と同じ海辺の街もあるということで、それぞれの文化が合わさって新しいものが生まれれば嬉しいですね。この他にも、日本全国の海辺の街々とコラボしていけたらと思います」

日本における海辺のカルチャーを発掘、発見し、新しいものを生み出す。鵠沼Fishを通して、鎌田さんはそのようなことを進めていきたいと語っています。

ビーサンを履いて街中を歩くのがごく一般的。ビジネスにおいてもユルさ、余裕があるなど、良い意味で「スキがある」。こうした湘南の特徴を、鎌田さんは好んでいます。日本のサーフィン文化のメッカで産声を上げたこの一枚は、これからも多くの人々をつなげていく湘南のアイテムのひとつになるでしょう。

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