地産地消のコールドプレスジュースを湘南で。藤沢本町のドリンクスタンド「TILL」。

東海道の宿場町として栄えた藤沢。当時の中心地・藤沢本町にあるドリンクスタンドが、今回ご紹介する「TILL(ティル)」です。

ここで提供されるコールドプレスジュースには、自然農で育った野菜が持つ豊富な栄養がギュッと濃縮されています。この1本を求めて、お店へと足繁く通うリピーターも多いのだそう。

都内で認知度が上がっているヘルシードリンクを、ここ藤沢にも。実店舗をはじめ、「TOASTED」や「N+」でもお求めになれるTILLのコールドプレスジュースには、湘南出身の店主らしい想いが込められていました。

手軽に、そしてヘルシーに。コールドプレスジュースの魅力。

コールドプレスジュースが持つ利点のひとつは、野菜に備わっている栄養を手軽に摂取できること。

たとえば、TILLで販売している「BEAUTY ORANGE」というフレーバーにはニンジン3〜4本とオレンジ、生姜などの栄養価が含まれていますが、同じ量のものを食べるのはなかなか大変ですよね。しかし、このジュースを1本飲むだけで同じ量の栄養を体内に吸収することができるのです。

また、ジュース状なので体内の消化器官を休ませることができます。そのうえ、原材料となる野菜やフルーツ自体に食物酵素が含まれているため、体内の消化酵素をあまり必要としません。よって体の代謝が促進され、健康に対する良い影響へとつながるのだそう。

TILLのジュース作りには地元・藤沢産の自然農野菜や新鮮なフルーツが用いられていますが、原料にこだわるため、ジュース作りに必要な量が収穫できないことがあります。また、保存料などを使用していないので賞味期限がとても短いこともウィークポイントのひとつ。“絞って出し”のジュースは早めにいただきましょう。

今回、筆者は「DETOX BURGUNDY」を試飲。ビーツ、ニンジン、リンゴなどを絞って作った1本はとても飲みやすかったです。また、健康ドリンクにありがちな苦味もなく、口の中に残るのはスッキリとした味わい。代謝の活性化、抗酸化作用やデトックスといった効果が期待されますので、ぜひ一度ご賞味ください。

  • ▲ 今回いただいた「DETOX BURGUNDY」。ちなみに筆者は翌朝スッキリ目覚めました

TILLのコールドプレスジュースを味わった人々の多くはリピーターとして再び、そして三度ジュースを求めてお店を訪れ、「ドリンクを飲んだ次の日は体調がすごく楽だった」ということを口々におっしゃっていくんだとか。効能を実感しているからこそ、また味わいたいとやってくるようです。

「コールドプレスジュースが人々の生活の一部になればいいなと思いますね」と語るのは、店主を務める西岡さん。茅ヶ崎で生まれ育ち、東京・渋谷での飲食店勤務を経て湘南へと戻ってきた、いわゆる“Uターン組”のひとりです。

「湘南は精神的に裕福な人が多い」。地産地消のジュースで、ヘルシーに地域貢献を。

2013年に藤沢本町でカフェをオープンした西岡さんは、同じく藤沢本町でシェアオフィス&スペースを企画運営する「アンプラグド」代表の清田さん、そして辻堂のホットサンド屋さん「TOASTED」の森田さんと意気投合。「都内で人気の高いコールドプレスジュースを、ここ藤沢でもやろう」という話になり、共同でTILLを立ち上げることにしました。

 

「海外ではコーヒー、アルコールと並べて提供するお店もあるほど浸透しているコールドプレスジュースですが、この辺りは健康志向な人が多いのに、このジュースを扱うお店がなかったんです」

地元の野菜を扱うことで地産地消を実践する。そして、人々の健康に対する新しい価値観をつつく。これらを通して地域に貢献したい……藤沢本町のドリンクスタンドはそんな想いからスタートしました。

「都内にないものがありますよね。海もあれば山も近いし、自然に囲まれた環境かと思えば、都会へ簡単に出られるアクセスもある。いろいろ揃っていて、恵まれていますね」

東京から湘南に戻ってきて感じたことは何ですか、と西岡さんに伺った時のお答えです。また、都内にはない贅沢さに触れる機会が多かったとも振り返っていました。

「地元が好きな人も多いし、トレンドに対する感度が高い人も多い。精神的に裕福な人がたくさん暮らしている気がします。あと、海のカルチャーが根付いているせいか、みんな半袖になる時期が早かったりもしますね。ゴールデンウィークごろにはもう着ちゃってたりして。いやいや、まだちょっと寒いでしょ! って思ったりもしますけど(笑)」

  • ▲ 店主の西岡さん。TILL実店舗近くのカフェも経営しています

西岡さんが挙げる湘南の好きなポイントは“人々”。「人々がオープンなんですよね。優しい人が多いし、歓迎もしてくれる。でも、だからといって近付き過ぎることはなくて、互いに程良い距離感を保つ。それが僕にとっては心地良いんです」。そう話す西岡さんの眼差しは、自然と優しくなっていました。

「僕ら個人店が発信源になって、地産地消の意識を広めていきたいです。人々が地元の個人店に行く文化が広まれば、この街はもっと素敵になると思うんですよ」。“カジュアルな本物志向”をテーマのひとつとして、きょうもTILLは藤沢本町でコールドプレスジュースを提供しています。

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