【湘南の本屋さん】

鎌倉のしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」

インターネットが普及して、通販や電子書籍で注文すれば、読みたい雑誌や本がすぐ手元に届く時代。そんな便利な時代の訪れと共に、リアルな街の本屋さんはどんどん姿を消しています。そういえば、昔通った本屋さんがいつの間にかなくなっていたと気づく方も多いのでは。
でも、その一方で、本屋さんの魅力を伝えたいと選書にこだわったり、カフェやワーキンスペースを併設して読書空間を演出したり、従来の書店とはひとあじ違う、思わず長居したくなるような個性的なお店も誕生しています。休日のひとときや散歩の途中でちょっと立ち寄れる、湘南のスローライフにピッタリの地元に根付いた居場所。実はそんなお店が湘南周辺にもたくさんあります。本を通じて人と人とが出会える新しい形の「湘南の本屋さん」をリレー形式でお伝えしていきます。

初回は、鎌倉にあるしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」。鎌倉駅から海に向かって歩いて10分程。若宮大路から小道を右に曲がるとすぐ。ご家族で運営されているというお店は、木づくりの個性的な外観が目を引く素敵な佇まい。今回は、息子さんの嵐田一平さんにお話しを伺いました。

しかけ絵本専門店の誕生

メッゲンドルファーが鎌倉に誕生したのは2006年。当時すでに書店業界は厳しい時代だったようですが、代表の嵐田晴代さんが「しかけ絵本の専門店がどこにも無いのはおかしい!」と、しかけ絵本の大手出版社に勤務していた夫の康平さんを説得し、ご夫婦二人代表ではじめられました。

その後、鎌倉市内で2回の引っ越しを経て、2017年に現在の場所に移転し、まるでおとぎの世界にまぎれこんだような素敵で魅力的な空間が誕生しました。
※開店から13年たった現在でも、しかけ絵本の専門店はこちらのお店だけだそうです。

まるでミュージアムのよう! 700種類以上のしかけ絵本が並ぶ楽しい店内

壁一面、天井まで続く木製の本棚、そして正面にらせん階段のある店内は、まるで海外の小さな図書館のよう。本棚には、なんと700種類以上もの絵本が並んでいます。天井近くには、康平さん手作りの大型のしかけ絵本が開いた状態で展示されていて、ミュージアムのような雰囲気も。

色とりどりの絵本に囲まれ、気になった本を開いてみると、思わぬしかけに出会えて何だかワクワク楽しい気分になってきます。赤ちゃんから大人まで楽しめるさまざまなしかけと直接出会えるのも、実店舗ならではの魅力かもしれません。

さまざまなシーンのプレゼントにもおすすめ

しかけ絵本は、お誕生日や進学、結婚のお祝いなど、さまざまなシーンでのプレゼントにもおすすめです。恐竜や乗り物、ペットやお人形のポップアップなら子どものお誕生日に。“おばあさんが人生で大切な6つのことを語りかけてくれる凝ったしかけ”が施された大型の絵本は結婚のお祝いにも。そして、ページを開くたびに素敵な花束が次々と飛び出す絵本はお見舞いにもピッタリかもしれません。

たくさんのしかけ絵本の中から、大切な人へのプレゼントを探すのはとても楽しい時間です。「もし、プレゼント選びに迷ったら、気楽にご相談ください」と嵐田さん。きっと素敵なおすすめの本をアドバイスしてもらえるはずです。

  • ぴんぴんかりんのしゃれたやつ/作:デビッド・A・カーター/大日本絵画

  • まほうつかいのノナばあさん/作:トミー・デ・パオラ/紙工作:ロバート・サブダ、マシュー・ラインハート/大日本絵画

  • 花の神殿/作:キース・モーズリー/絵:パトリシア・ウィッティカー/大日本絵画

見るだけじゃない! 考えて、工夫して、作ってみる!~しかけ絵本教室

メッゲンドルファーではしかけ絵本やカードの手作り教室も開催しています。簡単なしかけの作り方を覚えるだけで、初めてでもちょっとしたポップアップカードが作れるそう。“こんな物もしかけになるんだ!”という発見もあります。形や動きの仕組みを考えながら、紙を切ったリ、貼ったりする作業は難しいかもしれませんが、教室で体験すると意外とわかりやすく、発想も広がっていきます。自分で考えて工夫すれば、オリジナルの素敵な作品が作れます。

しかけ絵本教室に興味を持った方は、ホームページでご確認いただくか、メールまたは電話でお問い合わせください。

しかけ絵本の世界を知ろう!~展示コーナー

お店の名前「メッゲンドルファー」は、19世紀後半に大人も子どもも楽しめるしかけ絵本を生み出したドイツの絵本作家“ロタール・メッゲンドルファー”にちなんでつけられたそうです。店内には、130年以上前のしかけ絵本の展示や映像の紹介、しかけ絵本の歴史や制作の様子のパネル展示、現代の代表的な作家の紹介など、さまざまなしかけ絵本の世界を知ることができるコーナーもあります。また、お店では現代風でちょっとハイテクなしかけ絵本に出会えることができて、時代の流れを感じることもできそうです。

  • しかけ絵本の代表的な作家~デビッド・A・カーター ※ホームページより

  • しかけ絵本の代表的な作家~ロバート・サブダ ※ホームページより

鎌倉の喧噪を離れた静かな空間

メッゲンドルファーには、今回ご紹介できなかった楽しいしかけ絵本がまだまだたくさんあります。ちょっと他の人とは違った鎌倉のお土産として鎌倉にある段葛をモチーフにしたのぞきからくりメッゲンドルファーのオリジナル作品「鎌倉段葛」もおすすめです。

鎌倉散策の合間に、ちょっと町の喧噪を離れて、静かで落ち着ける空間、メッゲンドルファーを訪れてみてはいかがですか。

  • 鎌倉段葛/企画:嵐田晴代/作:嵐田一平/メッゲンドルファー

湘南の本屋さん

書店に行かなくても、通販や電子書籍で簡単に本が読めてしまう便利な時代。今特集は、そんな時代だからこそ“1冊の本が繋いでくれる出会い”を大切にする「湘南の本屋さん」にフォーカス。お店の想いや魅力を紹介していきます。

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鎌倉のしかけ絵本専門店:メッゲンドルファー

〒248-0014 鎌倉市由比ガ浜2-9-61
鎌倉駅より徒歩10分

[営業時間]
10:00~18:00
※水曜日定休

[ウェブサイト]
http://www.meggendorfer.jp

[お問い合わせ]
Tel/fax:0467-22-0675
e-mail:info@meggendorfer.jp

ライター情報

m_takabayashi

m_takabayashi

東京生まれ。東京育ち。結婚後、足利、ボストンでの暮らしを経て、湘南在住。なかでも、自然と町が程よく融合した湘南の生活が心地よく、現在《終の住処(家)》を計画中。子どもからお年寄りまで、どんな世代にも過ごしやすく、スローでありながら、アクティブな生活が送れる、そんな湘南の魅力を伝えていければ、と思っています。

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