茅ケ崎の魅力に出会える11日間、茅ケ崎映画祭に行ってみませんか。

今回で8回目を迎える「茅ケ崎映画祭」。今年は6月15日(土)から6月30日(日)の11日間、市内9会場で12の作品が上映されます。開催期間中は、イオンシネマや市民文化会館など、上映施設が完備された会場だけでなく、普段は映画を上映しないような街中にあるカフェやギャラリー、旅館などがミニシアターとして会場となります。

人とつながる、街とつながる

茅ケ崎映画祭のコンセプトは「街と人がつながる、手作りの映画祭」。上映される映画もドキュメンタリーやミュージカル、そして、地元出身の監督や湘南がロケ地の映画などバラエディに富んでいます。また、各会場では、映画にちなんだコーヒーテイスティングやジャズコンサート、カクテル提供など、それぞれの会場が工夫を凝らした、その場所ならではの魅力的なイベントに触れることができます。今まで知らなかったり、ちょっと気になっていた、そんなお店やギャラリー、旅館などにも、この茅ケ崎映画祭をきっかけに、訪れてみるのもいいかもしれません。地域に新たな人の流れができて、街と人がつながるきっかけにもなりそうです。

  • ドリンクを楽しみながら鑑賞することも。

茅ケ崎の地から次世代の映画人を

「街と人とのつながり」の他にもうひとつ、茅ケ崎映画祭にはここから、映画の制作や監督など、映画に携わる人々が次々と生まれてほしいという願いが込められています。

茅ケ崎は古くから映画とゆかりの深い街として知られています。「東京物語」や「秋刀魚の味」などで知られる小津安二郎監督は、今年創業120周年を迎える茅ケ崎館を定宿としていました。ここからは、海外でも芸術作品として高く評価されている数々の名作が生み出されています。また、現在でも、たくさんの映画に携わる方々とのゆかりがあります。

  • 茅ケ崎館 小津部屋「二番」

子どもたちや若い世代から新たな文化が生まれる

今回は、江ノ電の各駅をキーワードにした短編作品集「江ノ島シネマ」の若手グループや、自らの力で企画・撮影した「Hungry~見えない恐怖から逃げるゲートとカイジョ、どうなる?~」「BATTLE IS IN VAIN」の小学生のこどもたちなど、多くの若い世代が参加しています。ここから世界に羽ばたく映画人が生まれるかも!という期待を込めて作品を鑑賞するのも楽しいかもしれません。

茅ケ崎映画祭の始まりとこれから

茅ケ崎映画祭は2012年、茅ケ崎を映画の街として認識していた20代の若い世代と共に、あまり知られていない茅ケ崎ゆかりの作品を集めて上映することから始まりました。会場は茅ケ崎館、コミュニティー農園 リベンデルさん、小さな美容院や公民館など、特別な上映施設のない手作りの映画館でした。

そして、8回目となる今回まで、参加グループや会場が固定されているわけではなく、その年のテーマに合わせて、メンバーが集まり、毎年新たな茅ケ崎映画祭を作り上げてきたそうです。来年はオリンピックの年でもあり、江の島のオリンピックに関連した映画上映なども想定されているそうです。毎回違った趣の映画、新しい居場所を発見できるのも茅ケ崎映画祭の魅力かもしれません。

気負わず居心地の良い会場、茅ケ崎らしい自由な雰囲気が魅力

カフェやギャラリーなど、手作り感あふれる会場では、不特定多数の人たちが集まってひとつの作品を見ることで、笑いや感動が伝わり、ライブ会場のような一体感を味わうことができます。茅ケ崎は別荘文化としての側面もあり、異文化交流のような、まったく生活スタイルの違う人々との関わりの中から、芸術や文化が生まれてきたという歴史があります。来る人を拒まず、去る人を追わず、そんな茅ケ崎の自由さが、居心地のよい空気感を作り出しているではないでしょうか。

湘南ロケ地の作品ピックアップ!

今回上映される映画の中から、湘南をロケ地にした3作品をご紹介します。

「江ノ島シネマ」
江ノ電ひと駅ごとの短編映画集。それぞれの監督が江ノ電のひと駅を舞台に創りあげたストーリーが各駅をつないでいきます。6月21日(金)、6月22日(土)には、『監督たちの舞台挨拶』が予定されています。10人の監督たちと各駅ごとの撮影エピソードや思いを共有することで、湘南の風景をより身近に感じることができ、いっそう印象深い作品となるのではないでしょうか。

「3泊4日、5時の鐘」
茅ケ崎出身の三澤拓哉監督が、日本映画大学在学中に書いた湘南地域のペンションを舞台にした脚本が元になっています。ペンションの設定を茅ケ崎館にあて、準備期間2か月、撮影期間約1週間で完成した全編茅ケ崎ロケの作品です。地元出身の監督作品だからこそ、複雑な人間模様の物語でありながら、ゆったりとした、どこか温かみのある茅ケ崎らしさが感じられます。海外からも高く評価され、各国で上映されてきた作品です。今回は、英語字幕付きの上映となっています。

「歩いても歩いても」
是枝裕和監督は、2007年から茅ケ崎館を宿として脚本を書き始めました。その時の最初の作品が、2008年に公開され、今回イオンシネマ茅ケ崎で上映される「歩いても歩いても」になります。6月29日(土)には、映画終了後、『是枝監督のトークショー』が予定されています。数々の賞を受賞され、大変お忙しい是枝監督。直接お話を聞ける機会は少ないのではないでしょうか。今回は、とても貴重な時間となるはずです。

  • 江の島シネマ

樹木希林さんと是枝監督、そして茅ケ崎館

「歩いても歩いても」の脚本が生まれた茅ケ崎館の5代目館主であり、茅ケ崎映画祭実行委員長でもある森 浩章さんからお話を伺いました。

歩いても歩いてもには、昨年残念ながらお亡くなりになった樹木希林さんが出演されています。是枝監督は、作品の中に自分の母親像のようなものをあてて書いている部分があり、その役をいつも樹木希林さんが演じていたようです。

その樹木希林さんの最後の作品が、ドイツの女性監督、ドーリス・デリエ監督の「Cherry Blossoms and Demons」となりました。その舞台となったのも、茅ケ崎館です。半分ヨーロッパ、半分茅ケ崎が舞台となった作品で、希林さんは、茅ケ崎館の女将の役で出演されていました。その撮影の2か月後に倒れられ、この作品が希林さんの遺作となってしまいました。余談ですが、樹木希林さんが亡くなられた日は是枝監督のお母さまの命日にあたる日でした。

森さんに語っていただいたエピソードも含め、茅ケ崎館には、過去も現在も映画を通して、いろいろなストーリーが生まれています。今回、茅ケ崎館では、6月30日(日)「第8回映画祭クロージングパーティー」が開かれます。映画祭に携わった方々も含め、どなたでも参加できるパーティです。

第8回茅ケ崎映画祭、気になる作品と会場の日程はパンフレットでチェック!!

今回は、9会場で12の多彩な作品とイベントが用意されています。各会場で上映される作品、イベントについては第8回茅ケ崎映画祭ホームページやパンフレットでご確認いただけます。また、最新情報などはFacebookで配信しています。気になる方はぜひチエックしてみてください。

サーフィンやサザンが有名な茅ケ崎。次はぜひ、映画という茅ケ崎の新たな魅力に出会ってみてください。

茅ケ崎映画祭

[開催日時]  
2019年6月15日(土)~6月30日(月) 

URL: http://chigasaki.cinema-festival.com
Facebook: http://www.facebook.com/chigasakieigasai/
パンフレット(PDF): http://chigasaki.cinema-festival.com/pdf/ccf2019.pdf

※プログラム・出演者につきましては予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。

ライター情報

m_takabayashi

m_takabayashi

東京生まれ。東京育ち。結婚後、足利、ボストンでの暮らしを経て、湘南在住。なかでも、自然と町が程よく融合した湘南の生活が心地よく、現在《終の住処(家)》を計画中。子どもからお年寄りまで、どんな世代にも過ごしやすく、スローでありながら、アクティブな生活が送れる、そんな湘南の魅力を伝えていければ、と思っています。

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